イスラエルの異変

 

イスラエルの異変

画像はPalestina Chronicle紙。

イスラエルに異変が起きている。
昨年10月7日のハマスの奇襲をまったく予測できず防げなかったとき、イスラエル国内で政治、諜報、軍の責任者の引責辞任は避けられないといわれていた。

辞任

まず、その諜報部門の長であるハリヴァ局長が辞任した。

4月22日、イスラエル国防軍は、軍参謀本部諜報局のアーロン・ハリヴァ少将が、イスラム組織ハマスによる昨年10月のイスラエル奇襲を阻止できなかったとして引責辞任すると発表した。

事故

イタマル・ベングビール国家治安相が26日、刺傷事件の現場を視察した帰路に交通事故に遭い負傷した。

27日には、教育省付き大臣のハイム・ビトンの車が交通事故を起こし、両親が怪我をした。これはビトン大臣の車だったが、当日彼は同乗していなかった。

ICCのネタニヤフへの逮捕状

パレスチナ・クロニクル紙は次のように報じた。

ネタニヤフ首相は、国際刑事裁判所(ICC)が彼と他の数人の高官の逮捕状を発行するかもしれないと懸念していると、地元メディアが土曜日に報じた。
ネタニヤフ首相は、ハーグのICCによる逮捕状の可能性に「不自然に恐れ、心配していた」と、匿名の情報源を引用したマーリブ紙が報じた。
ネタニヤフ首相はここ数日、国際社会の指導者や高官、特にジョー・バイデン米大統領に電話をかけ、逮捕状の発行を阻止した。

(ネタニヤフは26日にXに次のような記事をポストをした。)

私のリーダーシップの下、イスラエルはICCによる自衛の基本的権利を損なういかなる試みも決して受け入れない。中東で唯一の民主主義国家であり、世界で唯一のユダヤ国家であるイスラエルのイスラエル国防軍兵士と公人に対する脅迫は言語道断である。我々は彼に降伏しない。

 

マーリブ紙の別の報道によると、イスラエルの高官は、ネタニヤフがICCを批判したツイートに懸念を表明した。
「ネタニヤフのツイート自体が間違いだ」と情報筋は語ったと報じられた。
「いかなる陳述も複雑な状況をさらに複雑にしかねず、脅迫と解釈されかねないメッセージを裁判所に伝える理由はない」と当局者は付け加えたと報じられている。

 

参考資料:イスラエルの閣僚名簿

出典:JETRO