国連安保理、ガザの集団墓地への「即時かつ独立した」調査を要請

国連安保理、ガザの集団墓地への「即時かつ独立した」調査を要請

Press.TV

 

国連安全保障理事会は、イスラエル政権がガザ地区を数カ月にわたって攻撃している中、同地区の病院付近でパレスチナ人の死体数百体を埋めたとされる集団墓地について、直ちに独立した調査を行うよう求めた。

集団墓地  ──  それはイスラエル軍によって殺されたパレスチナ人の遺体が同胞によって葬られている場所だ

 

金曜日の声明で、15人の理事国からなる評議会は、「女性、子供、高齢者を含む数百人の遺体が埋葬されたガザのナセルとアル・シファの医療施設とその周辺で集団墓地が発見されたという報告に深い懸念」を表明した。
メンバーは、イスラエルの国際法違反に対する「説明責任」の必要性を強調し、「即時、独立、徹底的、包括的、透明かつ公平な調査を実施するために、ガザの集団墓地のすべての場所への妨げのないアクセス」を求めた。

この声明は、ガザ地区の南部の都市ハーン・ユーニスのナセル病院約400人の遺体が回収され、ガザ市のアル・シファ病院約300人の遺体が発見されたことを受けて出された。

出典:Google Map

ガザ地区の2つの主要病院と他の医療施設は、包囲されたパレスチナ領土に対するイスラエルの残忍な侵略が始まって以来、繰り返し標的にされてきた。
医療関係者とガザ当局によると、水曜日にガザ市のアル・シファ病院では少なくとも49人の遺体が発見された。
昨年10月に始まったイスラエルの戦争で、ガザ地区全体で7つの集団墓地が発見され、そのうち3つはアル・シファ病院、3つはハーン・ユニスのナセル病院、1つはガザ北部のカマル・アドワン病院にある。

動画には、ガザ地区南部のハンユニスにあるナセル病院の中庭で、イスラエル軍によって処刑されたパレスチナ人50人の遺体が入った集団墓地を医療チームが掘り起こす様子が映っている。

絶望したパレスチナ人はナセル病院に集団墓地を掘ることを余儀なくされているが、近くにはイスラエル軍の戦車があり、民間人の出入りは不可能となっている。

イスラエル軍の射殺政策により、シファ病院の集団墓地に179体の腐乱死体が埋葬される。