エルドアン「ネタニヤフとヒトラーの間に違いはない」
「ネタニヤフはヒトラーよりも裕福で、西側とアメリカ合州国からあらゆる種類の支援を受けている」
トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は水曜日、ベンヤミン・ネタニヤフ首相とアドルフ・ヒトラーの間に「違いはない」と述べ、ガザでの戦争をめぐってこのイスラエルの指導者への攻撃を強めた。
「ネタニヤフとヒトラーの行動に違いはない」と彼は首都アンカラでの式典で述べた。「彼(ネタニヤフ)はヒトラーよりも金持ちだ。あらゆる種類の支援は、欧米とアメリカ合州国から来ている」とエルドアンは付け加えた。
トルコの指導者は、10月7日のハマスによる前代未聞の越境攻撃に対するイスラエルの対応によって引き起こされた死と破壊の規模について、繰り返し激しく非難している。彼はイスラエルを「テロリスト国家」、ネタニヤフを「ガザの虐殺者」と決めつけ、ハマスを「解放グループ」と呼んだ。
(以上、出典はDaily Sun)
注目すべきミアシャイマー教授の発言
だが、ハマスは決して「解放グループ」ではないだろう。
国内にも、テロ組織のハマスの攻撃に対するイスラエルの防衛の正当性だけを取り上げて、イスラエルを擁護する論調がある。
しかし、シカゴ大学のミアシャイマー教授は、こう指摘する。
イスラエルがガザでパレスチナ市民に対して行っていることは、バイデン政権の支援を得て行っていることだが、これは人道に対する犯罪であり、軍事的な目的には何の意味もない。
彼のSubsctackの7つのPOINT
- イスラエルは意図的に膨大な数の民間人を虐殺しており、その約70%は子供と女性である。ヨアブ・ギャラント国防相は「私はすべての拘束を緩めた。我々は戦う相手を皆殺しにする。あらゆる手段を講じる」と述べている。
- イスラエルは、ガザに持ち込める食料、燃料、調理用ガス、医薬品、水の量を大幅に制限することで、絶望的なパレスチナ人を意図的に飢えさせている。また、病院が機能するために必要なガザへの燃料供給を大幅に制限しただけでなく、病院、救急車、救護所を標的にしている。
- イスラエルにはジェノサイドの意図がある。イスラエルの指導者たちは、パレスチナ人を「人間動物」「人間獣」「恐ろしい非人間的な動物」と呼び、「ガザは人間が存在できない場所になるだろう」といっている。彼らのレトリックは、イスラエル生まれの著名なホロコースト学者であるオマール・バルトフに、イスラエルには「大量虐殺の意図」があると結論づけさせた。ホロコーストとジェノサイド研究の他の学者も同様の警告を発している。
- イスラエルは膨大な数のパレスチナ人を殺害し、負傷させ、飢えさせているだけでなく、彼らの家屋や、モスク、学校、遺産、図書館、主要な政府庁舎、病院などの重要なインフラを組織的に破壊している。
- パレスチナ人を恐怖に陥れ、殺害しているだけでなく、イスラエルはその国防軍によって日常的な捜索で検挙された多くのパレスチナ人を公然と侮辱している。イスラエル兵は、彼らを裸にし、目隠しをし、近所で公衆の面前でさらし者にし、例えば、通りの真ん中に大勢で座らせたり、通りを練り歩かせたりした後、トラックで収容所に連れて行っている。
- イスラエルは虐殺を行っているが、それはバイデン政権の支援なしにはできない。アメリカ合州国は、ガザでの即時停戦を要求する最近の国連安保理決議に反対票を投じた唯一の国であるだけでなく、この虐殺を遂行するのに必要な武器をイスラエルに提供してきた。
- ヨルダン川西岸地区でも同じ事が同時に起きている。イスラエル人入植者は、イスラエル国防軍と緊密に協力し、無辜のパレスチナ人を殺害し、土地を奪い続けている。
<図:イスラエルのパレスチナ民族浄化の変遷>
慎重な物言いだが、つまり、イスラエルがガザとヨルダン川西岸地区で行っていることは、なんの軍事目的もないジェノサイドであるということだ。そしてそれをバイデン政権が支援している ── 。
ミアシャイマーの字幕付きインタビュービデオ
下の動画はフーバー研究所のアメリカ外交政策専門家フレディ・グレイによるミアシャイマー教授へのインタビュー(日本語字幕付き)。
前半は「プーチンは戦争を望んでいなかった」ということについてで、イスラエルの問題については9分10秒あたりから。
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