ネタニエフはバイデンに見切りをつけられた

 

ネタニエフはバイデンに見切りをつけられた

 

ジョー・バイデンとホワイトハウスのトップ補佐官は、ネタニヤフ首相の 「政治的な日数 」が残り少なくなっている可能性について議論しており、先月のハマスによるイスラエルへの攻撃成功を受けてイスラエル首相の人気が急落し続けていることから、後継者候補を探っていると、ポリティコが11月2日に報じた。

ホワイトハウスはネタニエフの失脚を予想

政権高官2人によれば、バイデンが10月18日にイスラエルを訪問し、10月7日のハマスによる奇襲攻撃後にネタニヤフ首相と会談した際も含め、最近のホワイトハウス会議ではネタニヤフ首相の失脚が予想されるという話題が持ち上がったという。

国民のネタニエフへの厳しい批判

ハマスは200人以上のイスラエル人をガザに連れ戻すことに成功し、イスラエル国民や捕虜自身でさえ、捕虜の安全な帰還よりも、ハマスを標的にし、ガザのパレスチナ民間人を殺害することを優先してきたネタニヤフと彼の右翼入植者政府を厳しく批判している。
さらに、多くのイスラエル人は、ハマスの戦闘員がイスラエル領土の奥深くに侵入し、ガザ地区の軍事基地と入植地の両方を標的にした際に、軍と警察の対応が遅かったことを理由に、政府が意図的にハマスの攻撃を許したと考えている

ヤヌコビッチのときのように次の後継者の擁立に動くアメリカ

先月のバイデン氏のテルアビブ訪問は、その大部分がネタニエフを支持するためだった。しかし、現在の米国当局者は、バイデン政権の西アジアに関する内部協議では、ネタニヤフ氏の権力掌握の弱さは常に「背景」にあるという。そして、バイデンの側近たちは、すでに、政府と野党の双方で、他のイスラエルの政治家たちを戦争遂行に巻き込んでいる。
ポリティコはこう書いている。

2人の政府高官と現職および元米国高官によると、「これらの会談は、国の舵取りをするかもしれない様々なイスラエル人の考えを測る方法も提供した」。

これは、2014年のヤヌコビッチ大統領(当時)に対するクーデター後のウクライナのように、アメリカがネタニヤフの後継者を選ぼうとしていることを示唆している。