なぜイスラエルの国境は大きく開かれていたのか?
ハマスがイスラエルに大々的な攻撃を行ったという報道が世界中で一斉になされた
パレスチナ自治区ガザを実効支配するハマスは7日朝、イスラエルに対して多数のロケット弾を発射し、戦闘員を侵入させた、という報道がなされた。
イスラエルのネタニヤフ首相は「戦争状態にあり、勝利する」といっている。
イスラエル当局によると、戦闘員は陸・海・空から侵入した。SNSでは戦闘員がパラグライダーで飛ぶ様子や、ろ獲されたイスラエル軍戦車の動画などが拡散されている。
イスラエル軍は、市民らが人質としてガザに連れ去られたと認めた。ハマス幹部は中東の衛星放送局アルジャズィーラに対し、人質にはイスラエル軍上級将校も含まれると主張した。
パレスチナ側によると、イスラエルの反撃でガザでは198人が死亡、1600人以上が負傷した。
ハマスがロケット弾数千発 イスラエル首相「戦争状態」 - 日本経済新聞 (nikkei.com)
しかし、どうもおかしい
イスラエルのジャーナリストであるエフラト・フェニグソンという女性のtweetに注目が集まっている。
ガザ地区近郊のイスラエルの町で、イスラエル市民がイスラエル警察や軍隊に助けを求めているが、彼らはそこにはいない!
この悪夢が始まって6時間。
「世界最強の軍隊」に何が起こったのか? どうして国境は広く開かれているのか?
ここでは何かが非常に間違っている。
🇮🇱 Israeli citizens in Israeli towns near Gaza Strip begging for help from Israeli Police or Army, and they’re NOT there!
— Efrat Fenigson (@efenigson) 2023年10月7日
6 hours after this nightmare started.
What happened to the “strongest army in the world”?
How come border crossings were wide open??
Something is VERY WRONG…
彼女の話しているビデオを引用・英訳している人のtweetがある。
私は25年前にイスラエル国防軍の諜報部隊に勤務していた。私の考えでは、イスラエルがこれから何が起こるかを知らなかったはずはない。ここでは何かが非常に間違っています。
“I served in the IDF 25 years ago in the intelligence forces.. there’s no way, in my view, that Israel did not know what’s coming… Something is very wrong here” Efrat Fenigsonpic.twitter.com/EUCB1mC0zX
— DD Denslow 🇬🇧 (@wolsned) 2023年10月8日
彼女は自分のSubstackにこう書いている。
- どうやら、ガザ周辺にいるはずだったイスラエル国防軍は、治安上の懸念からヨルダン川西岸周辺に配置され、ガザの封筒は空けられたままにされたようだ。
- 1年前、ガザではこのような事態に備えた軍事作戦が行われ、現在もこのようなシナリオを想定した訓練が行われている。これは、イスラエルの諜報機関について重大な疑問を投げかけるものだ。何が起こったのか?
- 2年前にはテロリストの侵入を警戒するため、センサー付きの地下バリアの配備に成功している。イスラエルは最も先進的でハイテクな軍隊のひとつなのに、なぜ国境やフェンス突破への対応がゼロだったのか?
ハマスが一方的に攻撃してきたというネタニエフの話は鵜呑みにできない。
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