日本の科学者が新しい歯を生やす画期的な薬を開発

日本の科学者が新しい歯を生やす画期的な薬を開発

The Epoch Time

 

京大初のベンチャーであるトレジェム・バイオファーマの共同創業者であり、大阪府立医学研究所北野病院の歯科・口腔外科部長である高橋克博士は、これまでのキャリアを通じて、新しい歯の成長を誘導する方法に取り組んできた。

「新しい歯を生やすという考えは、すべての歯科医の夢です。これは大学院生の頃から取り組んできました。私はそれを実現できると確信していました」

と彼はいう。

抗体ベースの薬剤は、「歯のつぼみ」から新しい歯の成長を阻害するタンパク質を標的としており、これまでの動物実験では、乳歯や永久的な大人の歯に加えて、「第3世代」の歯の成長を誘導していた。

サメや多くの爬虫類は絶えず歯を交換し、ワニは生涯を通じて40回以上歯を交換するが、哺乳類は同じように無制限の歯の交換能力を持っているわけではない。最近まで、人間の歯は2セットしかないと考えられていた。しかし、人間にもこれらの歯芽があり、3番目の歯になる可能性を秘めているという証拠がある。

この薬は、マウスやフェレットの新しい歯の成長に成功しており、2024年7月にヒトで臨床試験が開始され、健康な成人で薬の安全性がテストされる予定だ。