- CIAはウクライナに「12の秘密スパイ基地」を建設し、過去10年間、影の戦争を繰り広げてきた
- 参考情報:アルゼンチンのミレイ大統領と意気投合するトランプという男 ── 「あんたたちゃ、グル?」
- 米空軍兵、イスラエルのガザでのジェノサイドに抗議して焼身自殺する
CIAはウクライナに「12の秘密スパイ基地」を建設し、過去10年間、影の戦争を繰り広げてきた
出典:ZeroHedge
かつては単なる "陰謀論 "のひとつに過ぎなかったものが、日曜日のニューヨーク・タイムズ(NYT)に記事として掲載され、「米国情報機関がウクライナの戦時中の意思決定に役立ってきただけでなく、ハイテクを駆使した指揮統制のスパイセンターを設立し、資金を提供してきたこと、そして2年前の2月24日のロシア侵攻のずっと前からそうしていたことを、非常に遅ればせながら全面的に認めた 」。
10年間、三人の大統領にまたがったCIAの秘密計画が明るみに出た
最大の発見は、このプログラムが10年前に設立され、3人の異なるアメリカ大統領にまたがっていることだ。NYTは、ウクライナ諜報機関を近代化するCIAのこの計画が、ウクライナとその能力を「今日のクレムリンに対抗するワシントンの最も重要な諜報パートナーに変貌させた」と報じている。
この計画には、2014年のマイダン・クーデター事件の直後から、ウクライナの諜報員を秘密裏に訓練し、装備を整えていたことや、8年前に始まったロシア国境沿いの12の秘密基地のネットワーク構築などが含まれている。これらの諜報基地は、ロシア軍司令官の通信を一掃し、ロシアの偵察衛星を監視できる場所であり、ロシア領土への国境を越えた無人機やミサイル攻撃の発射と追跡に利用されている。
世界は第三次大戦に近づいた
これは、長年の"厳重に守られた秘密"の暴露で、CIAが、主要な石油精製所やエネルギー・インフラへの直接無人機攻撃を含む、最近の一連の攻撃の有効性に大きく責任があることを意味することを考えると、と、世界は第三次世界大戦に大きく近づいたことを意味する。
クラスノダールクライ州トゥアプスでは現在、ロシアのロスネフチ石油精製工場が燃えている。 2024年1月25日
Tuapse, Krasnodar Krai, the Russian Rosneft oil refinery is currently burning. pic.twitter.com/zXAs9awYQ0
— OSINTtechnical (@Osinttechnical) 2024年1月24日
「彼ら(CIAとCIAが訓練したエリート部隊)がいなければ、ロシアに抵抗したり、打ち負かしたりする方法はなかっただろう」と、ウクライナ国内の諜報機関であるSBUの元長官、イワン・バカノフはいう。
記事はプーチンの主張が正しかったことを証明している
NYTの暴露の主な情報源は、セルヒー・ドヴォレツキー将軍という諜報機関の最高司令官であると特定されている。
明らかに、キエフとワシントンは、過去10年間、彼らが隠そうとしてきた深い諜報関係を、今や世界に知ってもらいたいのだ。これはおそらく、ウクライナ軍が撤退している今、アメリカはウクライナ軍と手を取り合って戦っているというモスクワに対する一種の警告だろう。ところが問題なのは、NYタイムズの報道による暴露内容は、プーチン大統領が、ずっとワシントンを非難してきたことを正確に裏付けていることだ。
記事に書かれたこの計画の7大ポイント
ニューヨーク・タイムズの長大な報道は、CIAが常にウクライナにどれほど深く関与してきたかの新たな暴露と確認に満ちているが、以下は、この話に含まれる最大の7つだ。
秘密のスパイバンカーの説明
この報告書には、CIAがロシア国境近くに設立した「秘密」地下司令部の一つについて、驚くほど詳細に記述されている。もちろん、場所は非公開だ。
エリートコマンドー部隊
2014年、欧米が支援したウクライナ・クーデターから2年も経たないうちに、CIAは、ウクライナのエリート工作員のための訓練プログラムを立ち上げた。
「情報収集拠点」に変貌するウクライナ
ウクライナにおけるアメリカ諜報網(これはほぼNATO諜報網といってよい)は、現実には、これまでのマスコミの憶測が想定していたもの全てよりも広範囲に及んでいる。ウクライナは長い間、ワシントンとそのパートナーにとって、巨大な「情報収集拠点」だったのだ。
プーチンが基本的に正しかったというNYTの大きな告白
プーチンは、ウクライナに軍事・諜報インフラを拡大したとして、アメリカ-NATOを繰り返し非難してきた。これは、現在認められたように、まさに過去10年間続いていただけでなく、2022年2月24日のロシアの侵攻の主な原因としてクレムリンによって提示された。プーチンと彼の高官は、侵略前夜、NATOがウクライナを軍事化していると断固として主張していた。NYTは今や「そうだ、これは実際に事実だった」と完全に認めているようだ。
NYTの新しい記事によると、
10年前の2014年2月24日、ウクライナのマイダン・クーデターの夜、ウクライナのクーデター後のスパイ長官ヴァレンティン・ナリヴァイチェンコは新しい本部に到着し、「CIAの支局長とMI6の現地責任者」に初めて電話をかけた。
彼は「CIAを一から再建するための協力を要請し、三者のパートナーシップを提案した」。
ウクライナの新スパイ・チーフは、文字通り新政権を誕生させたクーデターの夜に、なぜすでにCIAやMI6とこのような良好な関係を築けていていたのか?
According to a new account in the NYT:
— Aaron Maté (@aaronjmate) 2024年2月25日
On the night of the Maidan coup in Ukraine ten years ago, Feb. 24th 2014, Ukraine's post-coup spy chief Valentyn Nalyvaichenko arrived at his new headquarters and made his first call to "the C.I.A. station chief and the local head of MI6."… pic.twitter.com/Dun8mPmnIR
2014年クーデター...そしてクリミア
報告書は、ウクライナとロシアを悲劇的な衝突の道に導いたこの非常に重要な時期に間接的に言及している。
暴力がエスカレートする中、当時CIA長官だったジョン・ブレナンを乗せた覆面のアメリカ政府専用機がキエフの空港に着陸した。
CIAにとって未知の問題は、ナリバイチェンコと親西側政府がいつまで存続するかということだった。 CIAは以前にもウクライナで焼き討ちに遭っていた。...その結果は、微妙なバランスをとる行為だった。 CIAはロシアを刺激することなくウクライナの諜報機関を強化するはずだった。 レッドラインは決して明確ではなく、それがパートナーシップに持続的な緊張を生み出した。
金魚作戦
CIAが与えた資金と高度な技術により、ウクライナ人は、そうでなければ不可能だったであろう盗聴作戦を確立することができた。その間ずっと、エリート・コマンドー・チームは「金魚(ゴールドフィッシュ)作戦」と呼ばれるプログラムの一環として、CIAによってヨーロッパの都市で訓練を受けていた。ニューヨーク・タイムズの報道には、ウクライナ人が今やロシアの軍事ネットワークにハッキングできるようになったというちょっとした「自慢」が含まれている。
驚愕の告白:「トランプの周りでつま先立ち」
ニューヨーク・タイムズの報道で最も興味深く、好奇心をそそられる場面の一つは、トランプ政権下でのCIA計画の広がりに関する記述だ。報告書は、本当の範囲がトランプに隠されていた可能性さえ示唆している。彼の政権内のロシア・タカ派は、静かに「汚れた仕事」をした。
2016年11月のトランプの当選は、ウクライナとCIAのパートナーを窮地に追いやった。トランプはプーチンを称賛し、選挙干渉におけるロシアの役割を否定した。彼はウクライナに疑念を抱き、その後、民主党のライバルであるバイデンを捜査するようウォロディミル・ゼレンスキー大統領に圧力をかけようとし、その結果、トランプの最初の弾劾に至った。
記事は「しかし、トランプが何を言おうと、何をしようと、彼の政権はしばしば逆の方向に進んだ。これはトランプが、ロシアへのタカ派を要職に就かせたからだ。マイク・ポンペオをCIA長官に、ジョン・ボルトンを国家安全保障担当補佐官にしたことをが含まれる」。
さらに、「両首脳はキエフを訪問し、より専門的な訓練プログラムや追加の秘密基地の建設を含むように拡大した秘密パートナーシップへの全面的な支持を強調した」。トランプを否定的に捉えようとする試み(彼は「つま先立ち」にならざるを得なかった...)を考えると、彼と彼の陣営がこの報告書にどう反応するかを見るのは興味深いところだ。
しかし、より重要なのは、今後数日間のプーチンとクレムリンの反応だ。
参考情報:アルゼンチンのミレイ大統領と意気投合するトランプという男 ── 「あんたたちゃ、グル?」
アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領が24日、米首都ワシントン近郊で開かれた保守系政治集会「保守政治行動会議」に出席した際、ドナルド・トランプ元米大統領と共に「アルゼンチンを再び偉大に」と気勢を上げた。
HAPPENING NOW!🇺🇸🇦🇷 @realDonaldTrump @JMilei pic.twitter.com/Aye7Rd1yH8
— Dan Scavino Jr.🇺🇸🦅 (@DanScavino) 2024年2月24日
ミレイは昨年11月、イスラエルを訪問した折にはネタニエフと熱い抱擁を交わしている。
米空軍兵、イスラエルのガザでのジェノサイドに抗議して焼身自殺する
「私はもうジェノサイドに加担しない」 ── アーロン・ブッシュネル。
25日、アメリカ空軍のアーロン・ブッシュネル(25)は、イスラエルとアメリカ政府によるガザ大虐殺に抗議し、ワシントンD.C.のイスラエル大使館の外で焼身自殺した。
“I will no longer be complicit in genocide.”
— Kim Dotcom (@KimDotcom) 2024年2月26日
— Aaron Bushnell, US Air Force
Aaron passed away after setting himself on fire outside of the Israeli Embassy in Washington DC protesting against the Gaza genocide committed by Israel and aided by the US Govt.pic.twitter.com/Gdn0eWpH3T
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