プリゴジンの軍事クーデター失敗:米CIA長官はウクライナを極秘訪問し、反転攻勢協議していた。

 

プリゴジンの軍事クーデター失敗:米CIA長官はウクライナを極秘訪問し、反転攻勢協議していた。

 

ワシントンポスト紙、CIA長官のウクライナ極秘訪問と協議を伝える

 

ワシントン・ポストは6月30日、複数の関係者の話として、米中央情報局(CIA)のバーンズ長官が6月初旬にロシアの侵攻が続くウクライナを極秘訪問し、ゼレンスキー大統領らと会談したと報じた。

 

(以下同紙の記事の翻訳引用)

今月初め、ウィリアム・J・バーンズCIA長官が極秘にウクライナを訪問した際、ウクライナ当局者は、ロシア占領地を奪還し、年内にモスクワとの停戦交渉を開始するという野心的な戦略を明らかにした。


これまで報道されていなかったバーンズの訪問には、ヴォロディミル・ゼレンスキー大統領やウクライナの情報当局トップとの会談が含まれていた。ウクライナ軍が待ち望んでいた反攻作戦で早期に優位に立とうと奮闘しているが、欧米で訓練され装備された突撃旅団のほとんどをまだ配備していないという、紛争における重要な局面で行われた。

「バーンズ局長は、1年以上前にロシアによる侵略が始まって以来、定期的にウクライナを訪問している。

CIA Director Burns, on trip to Ukraine, hears plan for war's end-game - The Washington Post

(引用終わり)

バーンズ氏の訪問は、6月24日に起きた露民間軍事会社「ワグネル」の反乱前で、蜂起の可能性などは話し合っていなかったという。

WSJはバーンズがナイルシキンに「アメリカは関係ない」と電話で伝えたと報道

一方、ウォールストリートジャーナル(英語版)によると、CIA長官のバーンズは今週、ロシアの対外情報局(SVR)のセルゲイ・ナルイシキン長官に電話し、米国はワグナー民間軍事会社(PMC)による反乱の試みとは何の関係もないと彼に伝えた、と報道した。

リン・トレーシー駐ロシア米大使も、「米はワグネル反乱に関与せず」と ロシア側に伝達

国務省は26日、先週末に起きたロシア民間軍事会社ワグネル(Wagner)の反乱の際、駐モスクワ大使がロシア政府と直接連絡を取り、米国は反乱に関与していないと伝えていたことを明らかにした。 
また、国務省のマシュー・ミラー報道官は記者団に、ワグネルの反乱は「ロシアの内政問題であり、米国は関与しておらず、今後も関与しない」との米政府の公式見解を伝えたと説明した。

つまり、バーンズもトレーシーもプリコジンはロシア側で勝手に処分してくれと伝えたということだ。

www.afpbb.com

「裏切り者は処分する」  ──  ロシア当局、まず、プリゴジン傘下のメディアを遮断

(記事引用)

ロシアで武装反乱を起こした民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が保有するメディア企業パトリオットが家宅捜索を受けたと独立系メディア「メドゥーザ」などが6月30日までに報じた。同社はプリゴジン氏自身の情報発信も担っていた。コメルサント紙によると、通信情報技術監督庁は傘下のウェブサイトへの接続を制限。プーチン政権によるプリゴジン氏の影響力をそぐ動きの一環とみられる。

 プリゴジン氏は既にパトリオットを手放した。

mainichi.jp

(引用終わり)

ロシアのスロビキン上級大将の行方は依然不明だ

 

ウクライナ侵攻の総司令官を一時務めたロシア軍のスロビキン上級大将は、ロシアの民間軍事会社ワグネルの秘密のVIPメンバーであったことが、明らかになった。
恐らく、このスロビキンらがプロゴジンの軍事クーデターのモスクワ側の内通者だったのだろう。

ロシア軍のスロビキン上級大将、ワグネルのVIPメンバーか - CNN.co.jp