ゼレンスキーと「ワグネル」のプリゴジンはグルだったという疑いが出てきた。

ゼレンスキーとロシアの民間軍事会社「ワグネル」のプリゴジンはグルだったんじゃないかという疑い  ──  ワシントンポスト紙、ゼレンスキーのインタビューから「反逆罪」の引用を削除

ウクライナの軍事諜報機関GURとプリゴジンはずっと裏取引をしていた

ワシントンポスト紙(以下、WaPo)は5月13日にゼレンスキーとの長時間のインタビュー記事 を公開した。
ウクライナのロシア軍に対する反撃についての議論の後、WaPoは、彼の軍事情報機関であるGURが、ロシアの民間軍事会社ワグネル・グループの代表であるエフゲニー・プリゴジンと「裏ルートで接触」していたかどうかを質した。

ペンタゴンから文書がリークされていた

WaPoは最近リークされた国防総省の文書を引用して、アメリカのスパイが2月にゼレンスキーとGURのチーフであるキリル・ブダノフとの会談を盗聴していたことを伝えた。このリーク文書によると、ブダノフは「モルドバを不安定にする」というワグネルの計画を知ったが、プリゴジンと自分の「裏取引」を暴露して、このワグネルのボスを「ウクライナと手を組む反逆者」として描写することでこのロシアの計画に対抗できる、とゼレンスキーに説明していた。

インタビュー記事よりWaPo: そして、プリゴジンとGURについて、具体的にどのような情報があるのか読み取ることができます。2月13日、ウクライナ情報局長のキリル・ブダノフは、ワグネルの元関係者2名とモルドバを不安定化させるロシアの計画についてあなたに報告しました。ブダノフは、プリゴジンと「取引がある」ため、ロシアの計画をプリゴジンを有罪にするための方法と見ているとあなたに告げました。あなたはブダノフにモルドバの大統領マイア・サンドゥに報告するよう指示し、ブダノフはあなたに、GURがプリゴジンウクライナと協力している裏切り者というレッテルを貼るよう伝えてきたと告げました。また、ブダノフは、プリゴジンがGURと密談した内容やアフリカのGUR幹部と会談した内容を、ロシア側が利用することを期待していたと文書に書かれています。

 

ゼレンスキーは激怒して、まず、この文書をWaPoに渡したのはウクライナ政府の誰なのかと尋ねた。その人物が誰であれ、彼は「反逆罪」を犯していると言った。
WaPoにこの文書はキエフからではなく、ワシントンから来たものだと言われたにもかかわらず、ゼレンスキーはインタビュアーに どのウクライナの役人と話をしたのか を明らかにするよう求めた。WaPoはまだこの文書に基づく記事を発表しておらず、同紙が初めて話したウクライナ政府関係者は彼だと知らされると、ゼレンスキーは取材者に記事を掲載しないよう求めた。

記事掲載の翌日、1400文字が削除された

しかし、ついにゼレンスキーはブダノフとの会談があったことに異論を唱えなかった。
5月14日には、この爆発的なやりとりはWaPoの記録から消えていた。文書に関する1,400語のやりとりが、何の説明もなくすべて削除されたのである。
欧米の政府やメディアが、キエフを困惑させたり、不利になる可能性のある情報を削除したのは、今回のWaPoの編集が初めてではない。12月には、欧州委員会が、ウルスラ・フォン・デア・ライエン委員長が、ロシアの軍事作戦が10カ月前に始まって以来、ウクライナ軍は10万人の死者を出したと発言したビデオとその関連記録を削除している。

この記事へのリンク

WaPoは翌15日、「Wagner chief offered to give Russian troop locations to Ukraine, leak says」という記事を掲載した。
この記事は翻訳されて多数の日本のメディアが報じた。

◆47News◆

「ロシア軍の位置情報提供を打診 ワグネル創始者と米機密文書」

【ワシントン共同】15日付の米紙ワシントン・ポストウクライナ東部ドネツク州の激戦地バフムトの戦闘に参加するロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が1月下旬、ウクライナ側にバフムトからの部隊撤退を条件に、ロシア軍の位置情報を提供すると打診していたと報じた。流出した米機密文書の情報としている。
 ウクライナ当局者はプリゴジン氏から複数回にわたり提案を受けたと認めた上で、同氏を信用できず拒否したと明らかにした。同紙はプリゴジン氏の提案をロシアのプーチン大統領が裏切り行為と受け止める可能性があると指摘した。
ロシア軍の位置情報提供を打診 ワグネル創始者と米機密文書|47NEWS(よんななニュース)

ロシアのDeep State — ゼレンスキー政権 ― アメリカのDeep State

WaPoの記事から読み取れることは、いろいろ”修飾する”文はくっついているが、ゼレンスキーとプリゴジンは「協働」していたということだ。
だが、プリゴジン一人でここまでのことはできない。きっとロシアの中にも"Deep State"がある。
ザックリ書くと下記のような図式があるということだ。

【ロシアのDeep State - ゼレンスキー政権 - アメリカのDeep State】

バフムートの戦況は、3月のはじめにはすでにウクライナの敗北が見えていた。しかし、ウクライナ軍はあたかも玉砕を選んだかのように退却せず、5月21日まで陥落しなかった。

ひょっとすると、ここまでの「ウクライナ戦争」はほとんど茶番だったのだろうか?ウクライナ国内のウクライナ人を殺すことが目的だったのだろうか?
このWaPoの記事が出たことで、ロシア政府内部にも何か変化がある(あるいは、もうあった)のではないか。

シーモア・ハーシュの報道

こうなるとシーモア・ハーシュが、4月12日にサブスタックで「ゼレンスキーとそのチームは、少なくとも4億ドルの米国援助をくすねた。彼らはずっとロシアから燃料を買っている」と報じたことが理解できる。

 

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参考サイト:WaPo deletes ‘treason’ quotes from Zelensky interview — RT Russia & Former Soviet Union