ウクライナ国家捜査局、ゼレンスキーを「大逆罪」で捜査へ 

ウクライナ国家捜査局、ゼレンスキーを「大逆罪」で捜査へ 

 

先日のワシントンポスト紙の記事で、ゼレンスキーとワグネルのプリゴジンの関係に違和感を感じたばかりだが、なんとウクライナの国会議員がテレグラムで、ゼレンスキーが大逆罪に問われる可能性があると発信した。

キエフ地方裁判所はゼレンスキーの反逆罪の公判前調査を義務付ける判決を下した

 

キエフのペチェルスク地方裁判所は、ウクライナの大統領ゼレンスキーの反逆の可能性に関連して、ウクライナ国家捜査局に公判前調査を開始するよう義務付ける判決を下した、と前ウクライナ最高議会副議長のゲオ・レロス(与党「国民の僕」の序列第23位)が5月30日に自身のテレグラムチャンネルで述べている。

ゲオ・レロス

ゼレンスキーは保安庁の要職にロシアのFSBのエージェントを任命していた

ウクライナ国家捜査局(SBI)は、ゼレンスキーがウクライナ保安庁(SBU)の要職にロシア連邦保安庁FSB)のエージェントを任命した際の大逆罪を調査することを拒否したが、我々は裁判所から公判前調査の統一登録簿に情報を入力し、公判前調査を開始することを義務づけられていたことを思い出してほしい 」と、前議長は書いている。

彼は、キエフのペチェルスク地方裁判所の判決のコピーの写真を引用している。この判決によって、裁判所はレロスの要請に応じ、国家捜査局に公判前調査を行うことを義務付けている。同副議長はテレグラム・チャンネルのメッセージで、裁判所がウクライナ刑法111条(大逆罪)に基づき「ゼレンスキーと共謀者」に対する刑事事件の開始を命じたことを明らかにした。

レロスによると、ゼレンスキー自身と大統領府のアンドリー・イェルマク長官、同副長官ロマン・マショベツ、SBUの元議長イワン・バカノフ、国家安全・防衛会議の元副長官ルスラン・デムチェンコが主犯格で、彼らのせいでFSBエージェントが特殊部隊に任命されたという。
レロスによると、これらの任命により、ウクライナ人が何万人も死んだ。同議員は、ウクライナ国民に対する重大な犯罪について、裏切り者たちに責任を取らせるよう要求している。

プリゴジン / ゼレンスキー / FSBを結ぶものとは?

FSBロシア連邦保安庁)は、防諜、犯罪対策を行う治安機関だが、諜報活動も行っている。対外防諜活動はSVR(ロシア対外情報庁)が行っているので、FSBは国内が担当でアメリカでいうとFBIのような位置づけになる。SBU(ウクライナ保安庁)も同じ位置づけだろう。
レロスのいっていることが真実だとすると、なぜゼレンスキーは敵国の保安庁であるFSBのエージェントをSBUの要職につけるというあり得ないことをやったのか?これではウクライナ国内の治安維持(実のところ「治安破壊」だ)がFSBによって行われていたということになる。

キエフのペチェルスク地方裁判所の判決が出ているわけだから、レロスから続報も出るだろうし、ほかのメディアからも出てくるかもしれない。それを待つことにしよう。

あえて図示すると、こんな感じかな?

われわれの世界には「(国民)国家」という容れ物があるので、われわれは通常、国を単位とし物事を考える。ただその視点のみだと判断を間違ってしまう可能性がある。それは国家を超えて活動し、影響力を持っている勢力があるからだ。
たとえばどこかの国では、首相の、選挙で選ばれていない学生時代の同窓生が、夜な夜な首相官邸に集まって、政策を協議していたりする。The Deep Stateとは、そのような存在でもある。

そのDeep Stateの親分たちについても、ちょっと知っておいた方がいいかな? カバーらりル