シカゴ大のミアシャイマー教授「ウクライナはすでに戦争に負けた」

ミアシャイマー教授「ウクライナはすでに戦争に負けた」

シカゴ大学のミアシャイマー博士が2月22日、「PBSニュースアワー」に出演し、2年間のウクライナ戦争について語った。
議論は、マイケル・コフマン、ジョン・ミアシャイマー、レベッカ・ハインリッヒスの三人で行われたが、ここではミアシャイマーの腫瘍発現部分のみを掲載する。

メディアのほとんどすべての記述から明らかなように、ロシア軍は大砲でおよそ10対1の優位に立っている。
もしマイケル(コフマン)の言うように、大砲が棚にあるのであれば、なぜ我々はそれをウクライナに渡さないのか、あるいは配備しないのか。実際のところは、ウクライナには大砲がない。ウクライナに渡す砲弾も砲管もない。

そして彼は、2025年までにその点を大幅に改善すると言っている。今が2024年2月であることを念押ししたい。2025年までにはまだまだ何カ月もある。ロシアを見れば、彼らは多くの兵器を生産できる重要な産業基盤を持っている。そして、彼らはまさにそれを実行しており、それが10対1の優位性を持っている理由だ。

さらに、マンパワーを見ると、ウクライナ軍の平均年齢は43歳という報告もある。キエフをはじめとするウクライナの各地では、徴兵逃れがかなり問題になっている。今回の動員では50万人の兵力は出せないだろう。

ザルジニや他の将軍たちは、50万の兵力が必要だと言っている。ロシア軍はもっと多くの兵力を持っているからだ。つまり、消耗戦で砲兵数で劣り、兵力でも劣れば、本当に大変なことになる。
ウクライナ軍が屈辱的な敗北を喫したアヴディフカで、あなたはこれを目の当たりにしたはずだ。



そして、指摘したいのは、昨夏の大規模な反攻のためにウクライナ軍を武装させ、訓練したということだ。

そしてその反攻は大失敗に終わった。それ以降のことを考えれば、ウクライナ軍が攻勢に出てロシア軍に勝利できると考える理由はない。どちらかといえば、時間の経過とともにパワーバランスがロシア側に傾いているのは明らかで、今後もさらにロシア側に傾いていくだろう。

つまり、我々はウクライナで深刻な状態に陥っているのだ。