売り上げが低迷し続けたワクチンメーカーの株価は、数年ぶりの安値に暴落した
モデルナとバイオンテックの株価は8月7日、ここ数年での安値まで急落した。
カギとなる事実
- バイオンテックとモデルナの株価はそれぞれ8%と6%下落したが、BioNTechの決算報告で、このドイツ企業の売上高が前四半期に前年同期比で95%減少したことが明らかになったことが下落に拍車をかけた。
- モデルナの新たな下落は、木曜の自社決算発表で四半期売上高が年間93%減少したと報告した後に起きた。
- モデルナの月曜日終値101.20ドルは2020年11月以来の安値で、バイオンテックの終値98.50ドルは2021年3月以来の安値となった。
- ファイザーと新型コロナワクチンを開発したバイオンテックは月曜日、今年の新型コロナワクチンの売上高は55億ドルになると予想しており、これは2022年から70%減少する一方、モデルナ社の新型コロナワクチンの売上予測60億~80億ドルは同様に約3分の2であると発表した。 昨年の同部門の収益180億ドルを下回った。
- これらの会社の株式暴落は市場全体の上昇に反して動き、ダウ工業株30種平均は408ポイント(1.2%)と6月2日以来の最高値を記録した。
主な背景
ファクトセットのデータによると、モデルナの株価は2021年9月の最高値456ドルから78%下落しており、マサチューセッツ州に本拠を置くこの製薬会社は、期間中にS&P 500に上場された最悪のパフォーマンスの株式となっている。S&Pに上場していないバイオンテックも、2021年のピーク株価から78%下落している。モデルナとファイザーは、このライバル企業の両方がCovidの予防と治療に対する需要の低下に見舞われたため、今年のS&P上場株式のうち最悪のパフォーマンスの株式の1つだ。
大きな数字
約3400億ドル。これは、過去2年間でバイオンテック(850億ドル減)とモデルナ(1570億ドル減)の時価総額の損失額である。
重要な引用
バイオンテックが「COVIDガイダンスの猿を背負うまで、これはほとんどの投資家にとって煉獄のままである」と、Akash Tewariが率いるジェフリーズ(多国籍独立投資銀行および金融サービス会社)のアナリストは月曜日のクライアントへのメモに書いた。
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参考記事:ファイザーとバイオンテックの株価上昇でもボロ儲けしたビル・ゲイツ
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