アメリカだけワクチンの問題の解明が進まない

アメリカの科学者の臆病さについて

mRNA-COVIDワクチンの安全性について難しい問題を提起している研究者はどこの国にもいる、アメリカ以外のすべての国で。なぜ?

アレックス・ベレンソン

 

  • なぜmRNA-COVIDワクチンは心筋炎自己免疫疾患を引き起こすのか?
  • COVIDジャブが引き起こす異常な免疫系の変化はどのような影響を及ぼすのか?
  • それらのリスクが接種するたびに増すのか、そうであれば、今みんなにワクチンを提供することは道理にかなってるのか?
  • なによりも、予防ワクチンは長期的に安全なのか?

mRNAワクチンは非常に複雑であり、科学者たちは長期的なデータをほとんど持ち合わせていない。2020年以前には、mRNAワクチンは未証明のバイオテクノロジーのひとつに過ぎず、初期段階のヒト臨床試験をゆっくりと進めているに過ぎなかった。

しかし、答えは見つけなければならない。
10億人以上の人々がmRNAを投与され、おそらく史上最大の医療実験となった。
ファイザーとモデルナの臨床試験では、月経障害、心筋炎などの心血管系の問題、自己免疫危機など、重大なリスクや副作用が見逃されていたことが明らかになっている。

一部の科学者は、必要とされる重要な仕事を行おうとしている。
ここ数週間で、スイス、香港、イタリアの研究者たちが、mRNAが原因の心筋炎は以前知られていたよりも一般的であり、より長く心臓を痛める可能性があることを示唆する論文を発表した。一方、韓国の心臓専門医は、mRNAが原因の致死的心筋炎を20件近く報告した。
昨日、ハンガリーの免疫学者は、昨年冬にドイツの研究者たちが報告した結果を基に、mRNAが時間とともにコロナウイルスを破壊しないタイプの抗体を多く産生するようになると報告したばかりだ。
一方、日本の科学者たちは、甲状腺疾患や関節リウマチなど、mRNAの自己免疫的副作用の可能性に関する研究や症例報告を数多く発表している。

 

なにも進んでいないアメリカ

 

米国は他のどの国よりもはるかに多くのmRNA-COVIDジャブを使用しており、約2億5千万人のアメリカ人におよそ6億5千万回の予防接種を行っている。

2021年4月、規制当局がジョンソン・エンド・ジョンソンの予防接種の使用を控えるようになって以来、mRNAは実質的にアメリカ人が利用できる唯一のCOVIDワクチン技術となっている。米国で接種されたCOVIDワクチンの95%以上がmRNAだ。
もちろん、米国は他のどの国よりもmRNAに資金を費やしてきた。しかし、米国はmRNAからより多くの利益を得ている。mRNAを市場に送り出し、世界中で1000億ドル以上のワクチンを販売したファイザーとモデルナは、どちらもアメリカの企業だ(ファイザーはmRNAの売上と利益をドイツの製薬会社バイオンテックと折半している)。