フロリダ州知事のロン・ディサンティスは月曜日、ドナルド・J・トランプ大統領と米軍のホワイトハット司令官との同盟をまたもや妨害しようとした。

 


フロリダ州知事のロン・ディサンティスは月曜日、ドナルド・J・トランプ大統領と米軍のホワイトハット司令官との同盟をまたもや妨害しようとした。

2024年の共和党候補であるディサンティスは大統領府を目指すかどうか明確には語っていないが、彼のトランプに対する悪口は、彼の願望が単にサンシャイン・ステート(フロリダ州)の指揮官をもう一期務めるだけではないことを明らかに示唆している。

ハリケーンのどさくさに紛れてFEMAは住民の財産や貴金属、銃を盗んだ。


月曜日の午後、ディサンティスはバーガー将軍から電話を受けた。それは政治的な議論のためではなく、ハリケーン「イアン」の後、なぜフロリダ南西部でFEMA連邦緊急事態管理庁)の暴走を許したのかとディサンティスに問い質すためだった。バーガー将軍は、FEMAが避難したフロリダ市民とその財産に与えた損害の集計表を持っているといった。

バーガー将軍によると、悪質なFEMA職員がフロリダ州ネープルズ周辺の125軒の避難民を略奪したか、略奪しようとしたとのことである。米軍のホワイトハット部隊は47人のFEMAの悪党を逮捕するなどして、225丁の銃器と水浸しの家から盗んだ数十万ドルの現金や宝石を取り戻したとディサンティスに語った。また、7人の住民の死はFEMAに直接責任があると述べた。

トランプの悪口を並べるディサンティス

 

バーガー将軍から何もしなかったことの理由を問われたディサンティスは、「より大きな利益のために、時には他の道を見なければならないこともある。私は不満だが、われわれのインフラは連邦政府の資金なしでは再建できない」と答えたという。そのあと、彼は「より重要な話題」であるドナルド・J・トランプへの軍の変わらぬ支持に話を移そうとした。

ディサンティスはトランプを「破損品」「遺物」と呼び、かつては破れなかったトランプのMAGA連合はもうバラバラの分裂した破片となり、一部は極めて非常識で、統一されたリーダーシップがないと述べた。彼はMAGAがミームとなった理由として、スティーブン・K・バノン、マイケル・フリン将軍、マージョリー・テイラー・グリーン、そしてトランプの長年の盟友ロジャー・ストーンといった人々の名前を挙げた。

「このピエロのストーンは トランプとカニエ・ウエストのチケットを支持すると言った。そんなバカな話があるか?クレイジーなMAGAはそれを許すかもしれないが、しかしきっと将軍、あなたはトランプの時代は終わり、彼はバイデンよりわずかにマシなだけだとわかるはずだ。もしトランプが次の大統領選に出てきて、あなたが彼を支持するなら、あなたは国家に大きな損害を与えることになる」とディサンティスは言った。

10月5日、ハリケーン後の視察名目でフロリダに降り立ったバイデンと”握手した”デサンティス知事。

辛辣な一言。そしてトランプではなく自分への支持を訴えるディサンティス。

 

「そして忘れてはならないのは、トランプはワープスピード作戦の父であるということだ」

その痛烈な一言に、将軍は一瞬止まったと情報源はいう。

「ワープスピードのことは誰も喜んでいないが、あなたが演壇でそれを非難したのを見たことはない。私の記憶が正しければ、あなたは最初から高齢者の腕に針を刺すことに賛成していたはずだ」と将軍は言い返した。「あなたはここで、いくつかの簡単な質問に答えるのではなく、議論をすり替えようとしている」。

FEMAといえば、ディサンティスは、戦うべき戦いと後回しにすべき戦いを選ばなければならないと言った。「将軍、あなたもまた戦闘は慎重に選んでいるのではないかね?」

「バーガー将軍は、この会話には実りがないことに気づいた。ディサンティスはFEMAの議論には興味がなく、ただトランプの人格を非難しているだけなので、彼は電話を切ることにした。その前にディサンティスは最後の発言で、もし自分とトランプの両方が2024年の予備選に参戦したときには、軍はトランプより彼を支持するのが賢明だと将軍に告げた」と、われわれの情報源は語った。

しかし、バーガー将軍はディサンティスを 「まさに君はカネと権力目当ての政治屋だ」と叱った。

出典:DeSantis Tries to Turn Military Against Trump | Real Raw News

 

参考記事:米中間選挙、大統領候補の前哨戦に 共和新鋭知事が行脚(日経)

 

トランプ前大統領が26日、南部フロリダ州マイアミで11月6日に支持者集会を開くと発表すると驚きが広がった。
連邦議会選に合わせて実施するフロリダ州知事選で再選を目指すロン・デサンティス知事が招かれなかったからだ。特別ゲストは同州選出で中間選挙を戦うマルコ・ルビオ上院議員だ。

デサンティス氏を招かないのは、大統領選に向けた駆け引きとの見方が出ている。同氏は10月下旬、州知事選をめぐる討論会で再選した場合に4年間の任期を全うすると明言しなかった。大統領選に意欲を示したとの受け止めが目立った。

バージニア大のカイル・コンディク氏は大統領選をめぐり「現時点でトランプ氏のライバルはデサンティス氏だろう」と指摘する。保守派として「反エリート」を掲げる政治姿勢はトランプ氏と重なる。

デサンティス氏は野心を隠さない。米メディアによると、東部ニューヨーク州を近く訪れて共和党州知事候補リー・ゼルディン氏を応援する。

同州は民主党の牙城と位置づけられているが、今回の州知事選は想定外の接戦になっている。ゼルディン氏が番狂わせで勝利すれば、共和党内でデサンティス氏の求心力が高まる。

デサンティス氏は夏以降に東部ペンシルベニア州や中西部ウィスコンシン州共和党候補を応援した。ともに大統領選の勝敗を分ける激戦州で、知名度を高める狙いもあったとみられる。>日経デジタル 2022年10月29日

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