こんなことは日本人が知ることはできなかった。必見のインタビュー! ── カールソンとオースティン・フィッツ(下)

 

こんなことは日本人が知ることはできなかった。必見のインタビュー! ── カールソンとオースティン・フィッツ(下)

政府の秘密のエネルギー源 [44:51]

オースティン・フィッツは、地下基地の運用に必要な食料、水、換気、エネルギー供給の実用性について議論した。彼女は、米国は低コストで画期的なエネルギーを生産可能だと確信しているという。彼女のオランダのパートナーが主催した会議で、テスラや他の発明者の画期的なエネルギー技術を確認した。ブリリアント・ライト・パワーという企業もその技術を持つと主張する。「地球上を飛び回る非常に速い船をたくさん見れば、それらが古典的な電気を使わず、ディーゼルで動いていないこともわかると確信している」と述べた。しかし、このエネルギーの広範な利用は、兵器化や「ミスター・グローバル」つまり、権力者のコントロール喪失、人口急増のリスクを伴うため、普及が抑えられていると説明した。

金融クーデター [50:41]

オースティン・フィッツは、本来米国政府の予算あるはずなのになくなっているお金を「金融クーデター」と呼ぶ。1995年の予算案が破綻した後、ドル制度を管理する政府の能力に信頼を失った勢力が、1997年10月1日から金融クーデターを開始。政府から資金を引き出し、債務の罠に陥れ、制御モデルに移行した。1998~2015年度で21兆ドルの文書化されていない調整が報告されたが、実際の金額は10~50兆ドルと推定する。2017年、フィッツとマーク・スキッドモア博士がこの21兆ドルの発見をした研究を発表している。

2018年9月、「連邦会計基準諮問委員会声明56」が発表され、財務予算と開示に関する憲法規定を回避し、秘密のグループが開示された財務から資金を移動させることを許可した。この政策は、政府が財務関連の法律や規制を無視し、秘密裏に資金を操作するのを可能にするものだった。米国政府の約150もの政府機関と多数の機関や機密法により、大手銀行や請負業者の財務開示が不足し、米国株式・債券・財務市場の財務諸表の真の意味の理解が不可能になる。ニューヨーク連銀や財務省の財務諸表はそれらを取り巻く秘密主義で無意味な存在であり、透明性欠如と憲法違反が「不条理なレベル」に達している。主権免除により、銀行などは罰せられず運営することが可能だ。
BIS、IMF、世界銀行、国連などの国際機関は主権免除を持ち、JPモルガンやバンク・オブ・アメリカなどの金融機関が金融危機で数兆ドルの損失を出し、納税者に負担を転嫁しながら法律を破っても影響を受けないシステムを構築した。これらの機関は、違法行為を許しつつ、利益の一部を「正式なキックバックシステム」として司法省に提供するだけで済む仕組みを作り上げた。

中央銀行の首謀者は誰なのか?[56:42]

 

誰が事実上法を超越し、免責されるような決定を下しているのか?ミスター・グローバルとは誰なのか?
オースティン・フィッツによると、世界の金融システムを運営し、法を超越する決定を下すのはBISと中央銀行官僚だ。地球を家に例えると、その家は実物資産、銀行・保険システム、所有者で構成される。中央銀行官僚は保険層として債務・取引システムを管理している。では、世界の金融システムの所有者は誰なのか、本当の意思決定者は誰なのか?世に名前が知られていれば、彼は真の所有者ではない。真の所有者は公に知られていない人びとだ。世代間で受け継がれる資本蓄積を持つ「ミスター・グローバル」が委員会を通じて意思決定する。「彼らは常に余分なお金を引き出すために金融システムを動かしている。常にお金が消えている。そして問題はそのお金が、なぜ、そしてどこに行くのかということだ」とオースティン・フィッツはいう。彼らは金融システムから多額の資金を引き出し、制御グリッド構築やグローバルガバナンスの基金設立に使用している。フィッツがこれまでに扱った中で最も強力な世代間資本のプールの1つは、ハーバード基金だという。

トランプ政権とハーバード大学の戦いの本当の理由 [58:28]

 

ハーバード基金(価値500億ドル超)はトランプ政権と訴訟中で、その核心は基金の支配権争いだ。ハーバード・コーポレーションが大学と基金を運営しており、世界有数の投資シンジケートだ。非課税ステータスにより、寄付の約4%を大学に還元し、大学はこのシンジケートに知的資本と人的資本を提供している。これはバチカンと競うためのモデルと推測される。500億ドルの投資を支配しているため、それを運営する取締役会に誰が参加するかという戦いがある。現在39%のプライベートエクイティ・ポートフォリオを持っていると推測される。「投資の世界では、それは主要なリーダーだ」と彼女はいう。

世界的な人口削減は、エネルギー使用制限計画の一部なのか?
データセンター=制御グリッドのノード[01:06:26]

現在の民主主義は機能不全と腐敗で持続不可能だ。1995年の予算失敗後、政府再設計と新システム導入が決定された。彼らの課題は迫りくる債務のメルトダウンだ。制御グリッドは、債務危機時の人口管理と経済的足跡(経済活動を通じて社会や環境に与える影響)の削減を目的に設計されている。フィッツは、大衆の貧困化が予想されるが、画期的なエネルギーで影響を軽減することが可能だという。制御グリッドを実装するには、穏やかなアプローチから強硬なアプローチまであるが、彼らがどの方法を取るのかわからない。彼らの方法がうまくいくかどうかは、いつも流動的だ。データセンター、つまり制御グリッドのノードの開発は、AIとデータセンターへの投資が進む現在の経済的状況の重要な局面だが、信頼性の高い、高効率のエネルギー源が不足している。人口削減もエネルギー問題の解決策の一つなのだ。カールソンは世界中で国を運営している人々が、「AIは私の国の人口にとって何を意味するのか? それは人口が多すぎるということだ」と考えていることを、推測ではなく事実として知っていると述べた。

アメリカの借金は、もっと大きな何かの症状だ [01:30:31]

 

キャサリン・オースティン・フィッツは、米国の借金は問題そのものではなく、問題の症状だと主張する。
真の問題は、経済的に持続不可能なシステムにある。例として、21兆ドルの消えた資金を挙げ、財務省が年金基金から吸い上げた資金が「離脱文明(ブレイクアウェイ・シビリゼーション)」と呼ばれる、秘密予算から始まり国家安全保障国家へと発展した、既存の法律に縛られない並行システムに流れていると説明する。このシステムへの資金移行は金融クーデターだ。現在のシステムと新しいシステムは並行して運営されており、現在のシステムが崩壊するまで、物事が徐々に現在のシステムから新しいシステムに移行される。オースティン・フィッツは、これが金融クーデターの本質だと考えている。「お金を一つのシステムから別のシステムに移している。理論上、21兆ドルあれば、5%の利子で基本的に私的な政府を運営できる」と彼女は述べ、「それが起こったとは言わないが、理論的には可能なことだ」と付け加えた。
米国政府の借金が症状であるなら、問題は何なのか? フィッツは、現在のモデルが経済的基盤で運営されておらず、状況が悪化していること、そして物事のやり方の基本モデルにより経費が急増していることが問題だと説明した。例えば、現在の軍事予算は約8500億ドルで、国防長官はこれを1兆ドルに増やしたいと考えている。また、保健福祉省(HHS)の予算は1.8兆ドルだ。マーク・スキッドモア博士の最近の分析では、2010年の障害者レベルを使用すれば、HHSの予算は5000億ドル削減できるとされている。

赤いボタン

「アメリカは…我々は自らを毒している」とフィッツは述べ、人口の健康悪化を「大毒盛り」と呼んだ。この「大毒盛り」は、医療費の高騰により、連邦、州、地方、家族レベルで予算を圧迫している。
「現在の予算を見ると、経費が急増している。それは、我々が何をどのように行うかの基本モデルが経済的ではなく、中央集権化を助長しているからだ」と彼女は述べ、変革が必要だと付け加えた。
 フィッツは「赤いボタンの話」を簡潔に紹介した。2000年に「赤いボタン」の話が起こった時、米国経済は年間5000億ドルから1兆ドルの汚い資金(マネーロンダリング)を洗浄していると推定されていた。もし米国がマネーロンダリングのグローバルリーダーでなくなるなら、重大な財政的資源の喪失、税金の増加、政府支出の削減、株式市場への投資の減少が起こり、資金はシンガポール、チューリッヒ、ロンドンなどの他の金融ハブに流れる可能性がある。彼女はこのこと100人のグループに説明し、すべてのハードドラッグの密売を止める赤いボタンを押すという仮説のシナリオを提示して、ボタンを押すかどうか尋ねた。100人中、ボタンを押してそのリスクを冒すと答えたのは1人だけだった。フィッツは、核心的な問題は赤いボタンを押すことへの躊躇ではなく、実際の問題について正直な会話が欠如していることにあるといい、汚い資金の流れを止めること(赤いボタンを押すこと)は経済的に有益であり、社会を害さずに本当の富を生み出すシステムを作ることなのだと説明した。

 

自由になる唯一の方法は、皆が自由になることだ。
インテリジェント・ネットワークとなったSolari Report


キャサリン・オースティン・フィッツの解決策については、The Solari Reportで詳しく知ることができる。「これはサブスクライバーと視聴者のネットワークで、サイト上でコメントを共有し…お互いに理解を助け合う。我々は文字通りインテリジェンスネットワークになった。自由を望む人々全員が集まり、一人が自由になるには全員が自由でなければならないことを理解している」とフィッツは説明した。
「これはオール・オア・ナッシングだ。彼らが制御グリッドを手にしなければ、我々は自由だ。そして、自由になる唯一の方法は、皆が自由になることだ」と彼女は述べた。