中国、Q1で過去最高の8兆円超の米ドル国債を売却

中国、Q1で過去最高の8兆円超の米ドル国債を売却

スプートニク紙によると、中国は2024年第1四半期に過去最高の8兆円超の米ドル国債を売却した。
記事本文を引用する。

中国が2024年第1四半期に、過去最高の533億ドル(約8兆2975億円)の米ドル国債と連邦機関債を売却したのは、中国が米ドル資産からの分散を図ったためとみられる。売却で、中国の公的準備に占める金の割合が4月に4.9%に上昇し、過去最高に達した。
これについて、貨幣史と経済学の専門家で、貴金属の独立系コンサルタントとしてスイスを拠点に活動するクラウディオ・グラス氏は、スプートニクからの取材に「米ドルからの分散投資を行い、代わりに金現物を自国に保有することは賢明な判断」と語っている。
グラス氏は米ドル国債を「悪い投資」と呼び、その理由について、特に2022年以降、機能しておらず、損をするのは確実と説明している。
「例えば、2021年以降、金の運用成績は米ドル国債の運用基準を75%も上回っている。また、米ドルはすでに何十年も政治的な武器として使われているほか、恣意的な資産没収が米国政府の圧力によって行われている」
グラス氏は、現在、各国が国債の保有を減らし、金を買い足す傾向が一般化していることについて言及し、「今日、米国政府が世界のいじめっ子であることは、もう明らかだろう」と述べた。
グラス氏は、ドル離れ、金保有の傾向が国際市場で米ドルにどのような影響を与えるかとの質問に対し、「米ドルと現行のシステムの崩壊につながるだろう」と答えた。

財務大臣の重大発現「日本も売却する」

ロイターの5月16日の記事では、日本の米国債保有高は1兆1880億ドルになっている。

米財務省が15日発表した3月の対米証券投資統計によると、海外勢の米国債保有額は8兆0910億ドルと、前月の7兆9710億ドルから増加し、過去最高を更新した。増加は6カ月連続。
日本の保有額は1兆1880億ドルと、1兆1960億ドルを記録した2022年8月以降で最大となった。
円がドルに対して34年ぶり安値となる中、市場では介入警戒感が高まっており、日本の国債保有残高に注目が集まっている。

日本は米国債を売れないといわれてきた。しかし、4月には鈴木財務相が、米国債は「米国との関係で売却できないということはない」と発言した

中国の8兆円超の米国債売却のニュースは、アメリカでも大きな衝撃をもって受け止められた。

金融ハルマゲドンへの大地滑りが始まった。

米国はこの米国債という借金をまもなくチャラにしようとするだろう。
そのときが「世界基軸通貨」のドルの終わりだ。