一枚の絵が千の言葉を語る。NATOとウクライナは敗北した。
NATOは、ウクライナの加盟に期限を設けなかった
2023年7月11日から12日までリトアニアの首都ビリニュスでNATO首脳会議が開催された。
ストルテンベルグNATO事務総長は、11日、ウクライナが求めていた加盟の期限は設けず、加盟招待についても、「同盟国が同意し条件が整えば、NATOはウクライナの加盟に向け招待することができる」と発表した。
ウクライナの未来はNATOに、首脳ら合意 加盟期限は設けず | ロイター
ゼレンスキー、爆発的な不満を表明する
これを受けて、ゼレンスキーは水曜日にバイデン大統領と会う予定のビリニュスに到着する直前に、英語のtweetで強い不満を表した。
招待にもウクライナの加盟にも期限が設定されていないのは、前例がなく不合理だ。その一方で、ウクライナを招待する際にも「条件」という曖昧な表現が加えられている。ウクライナをNATOに招待するつもりも、同盟のメンバーにするつもりもないようだ。
We value our allies. We value our shared security. And we always appreciate an open conversation.
— Володимир Зеленський (@ZelenskyyUa) 2023年7月11日
Ukraine will be represented at the NATO summit in Vilnius. Because it is about respect.
But Ukraine also deserves respect. Now, on the way to Vilnius, we received signals that…
この発言は、ロシアの侵略に対するウクライナの防衛に数十億ドルの武器と援助を注ぎ込んだアメリカ代表団を怒らせた—ゼレンスキーがソーシャルメディアへの攻撃を解き放つ前に、米国は警告を受けていなかったからだ。
ヨーロッパのタカ派の敗北は、すなわちウクライナの敗北を意味する
ZeroHeadgeはこう書く(要約)。
結局、タカ派(主にバルト海と東欧諸国)はヴィリニュスで敗北した。ゼレンスキーが西側のパートナーに怒りをぶつけ、自暴自棄になったツイートは、NATOを辱め、加盟を即座に早めるという要求に譲歩させるための最後の切り札だったようだ。ウクライナ加盟に慎重だったのは、バイデンとショルツだった。「彼らのチームはサミット前の最終日に変更を要求し、ウクライナだけでなく他の多くのヨーロッパ諸国を動揺させた」。実際、バイデンは週明けのCNNのインタビューで、明白な告白をした。戦争がまだ続いている状態でウクライナがNATOに加盟すれば、核武装した大国同士の戦争、つまり第3次世界大戦の終末シナリオが自動的に解き放たれることになる。だからこそ西側諸国は今、キエフにこう言っているのだ。
"War Effort In Shambles As Hawks Turn On Each Other" At NATO Summit | ZeroHedge
NATOの直接軍事介入がなければ、ウクライナは滅び、ゼレンスキーは死刑囚になるだろう。 西側諸国はロシアを弱体化させるためにウクライナとその国民を犠牲にしてきたのだが、彼らは失敗したということだ。
Tassが伝えるロシアの勝利
14日付のTass通信は「NATO首脳会議はロシアが特別作戦の目標を達成する必要があることを示す」という記事を掲載した。
最新のNATO首脳会議の結果を分析した結果、ロシアはウクライナでの特別作戦の目標を達成し、軍隊を強化し、同盟国との関係を発展させる必要があるという結論に至ったと、ロシアのアレクサンダー・グルシコ外務副大臣はロシアのチャンネル1に語った。
「NATO首脳会議の結果に関して我々が出した結論を簡単に説明する。第一に、特殊軍事作戦の目的は達成されなければならない。第二に、陸軍、海軍、航空宇宙軍が強化されるべきだ」 同副大臣は木曜日遅くにビッグゲーム・テレビショーで語った。
「また、我々は、ロシアが加盟している労働組合や同盟組織内での統合を強化すべきである。そして、世界の多数派、つまり支配に屈することを望まず、ロシアと協力する用意があるすべての人々との関係をさらに強化する必要がある」と外交官は付け加えた。
つまり、<NATOは腰砕けになり、支援を失ったウクライナともども敗れたので、ウクライナでのロシアの勝利を確定し、多極化世界を推進する>ということだ。
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