CDC長官が、COVID-19ワクチンの安全性監視について虚偽の情報を提供したことを認める
米疾病対策センター(CDC)所長は、同センターがCOVID-19ワクチンの安全性監視について虚偽の情報を提供したことを初めて公に認めた。
やったといっていたPPR分析を2021年にはまったく行っていなかった
CDCのロシェル・ワレンスキー博士は9月12日に公開された書簡の中で、CDCはこれまで2021年2月に特定の種類の有害事象報告の分析を開始したと発言していたのにも関わらず、実は2021年にはまったく行なっていなかったと述べた。
「CDCは、2022年3月25日から2022年7月31日の間に比例報告比率(PRR)分析*を行った」とワレンスキーは述べた。CDCはまた、最近、2021年2月26日から2021年9月30日の間にPRRが実行されていないことを明確にするためにEpoch Timesに行った以前の声明にも言及した。
註)比例報告比率分析
医薬品副作用報告データベースの情報を,特定の有害事象とその他の有害事象,特定の医薬品とその他の医薬品に分類して要約した集計表から算出される指標のこと
スー博士の発言の矛盾
CDCは2021年初頭から、管理を支援するワクチン有害事象報告システムに提出された報告書について、比例報告比率(PRR)と呼ばれる分析を行うことを複数の文書で約束していた。しかしCDCは6月、PRRは行っていないと発表した。またPRRの実施は「当局の管轄外」であるとも述べた。
その矛盾を突きつけられたCDCのジョン・スー博士は、7月にThe Epoch Timesの取材に対し、2021年2月にPRRの実施を開始し、「現在も継続している 」と答えた。
しかし、その数週間後、CDCはスーは誤っていると発表した。
「CDCは2022年3月25日から2022年7月31日まではPRRを実施した 」と広報担当者は8月にThe Epoch Timesに語った。
ウォレンスキーの新しい書簡は9月2日付けで、9月6日にロン・ジョンソン上院議員に送られたもので、ウォレンスキーが自分の機関が虚偽の情報を提供したことを認識していることがわかる。
「いかなる正当性も欠いている」
ワレンスキーの手紙には、なぜこのようなことになったのかの説明はなかった。
上院国土安全保障・政府問題調査小委員会の共和党トップであるジョンソンは、この書簡に対してワレンスキー氏に「なぜCDCがある期間にはPRRを行い、他の期間には行わないのか、いかなる正当性も欠けている」と指摘した。
「また、スー博士の主張が...CDCの(最初の)回答と完全に矛盾している理由、および私に対する2022年9月6日の回答についても、何の説明もなかった」と付け加えた。
彼は、CDCがなぜ3月までPRRを行わなかったのか、PRRが行われなかったと言ったときになぜ誤った情報を国民に流したのかなど、状況についてCDCに回答を求めた。
CDCとワレンスキーは、コメントの要請に応じなかった。
議事妨害:「CDCの全体的な透明性の欠如は容認できない」
CDCは、実施されたPRRの結果をまだThe Epoch Timesに提供していない。また、ジョンソンにも提供していない。
食品医薬品局(FDA)は、ワクチン有害事象報告システム(VAERS)の報告に対して経験的ベイズ法データマイニングを行ったが、最近その結果をEpoch Timesに提供することを拒否している。
ワレンスキー氏は新しい書簡で、経験的ベイズ法データマイニングはより信頼性が高く、PRRの結果は それと概ね一致しており、新しいものはなかったと主張した。
「しかし、これらの分析を議会や米国民に提供しなかったため、国民はあなたの主張を検証することができないのだ」とジョンソンは述べた。
さらに、「この件に関するCDCの一貫性のない声明に照らして、CDCの全体的な透明性の欠如は容認できない」とも述べた。
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