ブラックホール:COVIDワクチンは、甲状腺機能低下症のリスクを113%増加させることが判明

COVIDワクチンは、甲状腺機能低下症のリスクを113%増加させることが判明


COVID-19 mRNAワクチンを接種した人は、甲状腺機能低下症のリスクが113%高く、甲状腺機能亢進症のリスクが16%高かったことが、The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolismに掲載された研究で明らかになった。

この研究の共著者6人(台湾の機関から4人、中国から1人、米国の機関から1人)は、COVID-19の予防接種を受けた人々とワクチン未接種の人々の「大規模なコホート」の間で甲状腺機能障害のリスクを比較するために、後ろ向きコホート研究を実施した。

この研究によると、COVID-19ワクチン接種後の長期的な甲状腺機能障害に関する報告は限られていた。「ワクチン接種を受けた個人における亜急性甲状腺炎、甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症のリスクを理解することは、ワクチン接種後のモニタリングにとって非常に重要だ」と研究は指摘している。

この研究では、それぞれ1,166,748人の同じサイズの2つのサンプルを使用した。一方のサンプルの人々はCOVID-19ワクチンを接種したが、もう一方のサンプルの人々は接種しなかった。亜急性甲状腺炎、甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症が研究の主要結果だった。

患者データは、「ライフサイエンスとヘルスケアのリアルワールドデータ」を提供するTriNetXが管理するデータベースから取得された。

結果によると、

  • COVID-19ワクチン接種を受けた人は、ワクチン接種後12か月で甲状腺機能低下症と診断されるリスクが30%高かった。
  • COVID-19 ワクチンを接種した人は、ワクチン接種後12か月で甲状腺機能低下症のリスクが113%高かった。
  • 12カ月後のワクチン接種群と非接種群では、甲状腺機能亢進症に有意差は認められなかった。
  • しかし、mRNA COVID-19ワクチンを接種した人は、他の種類のCOVID-19ワクチンを接種した人に比べて、ワクチン接種後12ヶ月で甲状腺機能亢進症のリスクが16%高かった。
  • 亜急性甲状腺炎(甲状腺の免疫反応で、しばしば上気道感染症を伴う)のリスクは、12カ月後も両群で変化しなかった。

【甲状腺機能低下症、または甲状腺機能低下症】

甲状腺が十分な甲状腺ホルモンを産生しないときに発生する状態。心拍数の低下、筋力低下、体重増加、うつ病、記憶障害などの症状を引き起こす可能性がある。

【甲状腺機能亢進症】

甲状腺ホルモンの過剰産生につながる可能性がある。症状には、速いまたは不規則な心拍、動悸、震え、倦怠感、腫れ、意図しない体重減少、月経周期の変化などがある。