The Real Anthony Fauci ── 「第1章 パンデミックの誤った管理  ⅳ ヒドロキシクロロキンを葬る」PART- 5

 

The Real Anthony ヒドロキシクロロキン 要約 Part-5

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ファウチの偽善的な HCQ Game(ヒドロキシクロロキン・ゲーム)。

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ファウチはAIDSの初期にパンデミックの最中に無作為化二重盲検プラセボ試験を要求したFDAを「非人道的だ」と非難していた。そしてあろうことか、彼はいま自分が非難したことをやっている。有効な治療法を単にそれが自分の高価な特許で保護された医薬品であるレムデシビルやワクチンと競合するという理由で阻止しているのだ。

 

ファウチは「無作為化二重盲検プラセボ試験」でその有効性が証明されるまでは、COVID-19に ヒドロキシクロロキンを使用することを認めないと繰り返し主張していた。 リッシュ博士はこの立場を「見え透いたな虚言」と呼んでいる。ファウチは産業界やそのPIが特許の切れた製品の試験をスポンサーすることはないことを知っていた。注目すべきことは、ファウチがヒドロキシクロロキンの有効性を示す証拠がないことを嘆いているまさにそのときに、同時進行で、ヒドロキシクロロキン、亜鉛ジスロマックの治療薬の早期使用を研究するための独自の試験を依頼することを拒否していたことである。ファウチ自身は責任能力がないにも関わらず、ワクチンに480億ドルを費やしておきながら、当初はヒドロキシクロロキンの無作為化プラセボ試験に何も割り当てようとしなかった。さらに悪いのは、彼はNIAIDがスポンサーとなって実施したヒドロキシクロロキンの外来試験2件を完了前に中止させてしまったことだ。

ヒドロキシクロロキンに関するファウチの偽善は、彼の長いキャリアの中で揺れ動くプロパガンダを見れば誰の目にも明らかである。

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ファウチは自分が嫌いな薬(自分が特許を取得している治療薬と競合する薬)については二重盲検無作為化プラセボ試験を執拗に主張したが、レムデシビルのNIAID試験では終了ポイントを途中で変更して、この薬を有利にするように軽々しく修正している。ファウチは、マスク、ロックダウン、社会的距離を置くための無作為化試験を後援したり奨励したりはしなかった。また、NIAIDを引き継いでからの数十年間、彼は現在小児期に接種されている69種類のワクチンの安全性を確認するための無作為化試験を要求したことはない。これらのワクチンはどれも1986年の全米小児ワクチン傷害法(NCVIA)や最高裁の言葉を借りれば「完全とはいえないが安全」とみなされており、製造者は責任免除を要求しそれを受けている。

 

MERSでまた一儲けを企む。

 

2013年のUSA Todayのインタビューで、ファウチはカタールサウジアラビアで発生し30%以上の死亡率を記録した、別の致命的なコロナウイルスであるMERSの治療法について語った。
彼はMERSの治療に抗ウイルス剤のリバビリンインターフェロンα2bの併用を提案したが、この治療法はヒトでのMERSに対する安全性や有効性がテストされたことがないものだった。その一方で、ファウチのNIAIDは、この治療法が実験室で培養された細胞の中で、MERSウイルスの繁殖を止めることができることを発見したのである。そして、そうそう、忘れてはいけないのはNIAIDはこの特許を取得していたということだ。

「次に誰かがカタールサウジアラビアの緊急治療室に来るときには、すぐに利用できる薬があるだろう。また、少なくともいくつかのデータを得ることができるであろう」。 ファウチはこの治療法が臨床試験を経ていないにもかかわらず、思いやりにあふれる態度でこの使用を促した。
「私が病院の医師で誰かが死にかけているとしたら、何もしないでいるよりもこれが効くかどうか試してみようと思うさ」。

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ところがファウチは、COVIDでは「これが効くかどうか試す」ことを禁じた。

 

ファウチはCOVIDに関しては今までとはまったく新しいルールを採用し、患者が死んでいくなかで医師は傍観することを余儀なくされ「これが効くかどうか試す」ために、既存の治療薬を再利用した組み合わせを試すことを禁止された。
2013年、ファウチがMERS対策としてリバビリンインターフェロンを承認したとき、NIHによるとこのC型肝炎治療薬は恐ろしく危険であり、この薬を服用したすべての患者に有害事象が発生していた。リバビリンは溶血性貧血、慢性疲労症候群、出生異常、胎児の死亡などを引き起し、また遺伝毒性、変異原性、発がん性の可能性がある。
それにもかかわらず 2013年、ファウチは無作為化プラセボ対照臨床試験が全く行われていないのに、この治療法を繰り返し唱えた。

 

危険性があまりに高いので保険業界はmRNAワクチン補償の引き受けを拒否し、製薬メーカーは免責がなければ製造を拒否した。

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緊急使用許可を得たCOVIDワクチンにはmRNAやDNAのように安全性が確認されていない新しいプラットフォームが含まれている。また、リスクが証明されているスクワレンやアルミニウムなどの有毒なアジュバントや、新規のアジュバントを使用しているものもあり、重症化する可能性が高い。
COVIDワクチンのEUAを正当化するために行われた2ヶ月間の無作為化臨床試験は、潜伏期間の長い傷害を検出するにはあまりにも短すぎた。これらのワクチンはあまりにもリスクが高いため、保険業界は引き受けを拒否しており、メーカーは包括的な免責がなければ製造を拒否している。

ではなぜわれわれは、この人為的に高く設定されたハードルを越えるために必要な治療薬が、ヒドロキシクロロキンだけだといわなければならないのか?

結局のところ、ヒドロキシクロロキンはこれらのワクチンやレムデシビルよりも無作為化プラセボ研究の必要性が低く、ヒドロキシクロロキンの安全性は60年以上にわたって確立されている。ワクチンは病気にかかるリスクが少ない健康な人に投与されるが、 ヒドロキシクロロキンは実際に病気にかかっている人に投与されていて、しかも患者にはほとんどリスクがない。

安全で効くかもしれない薬があっても、人々が死んでいるのに、他に良い選択肢がないのであればそれを試してはいけないのだろうか?

 

f:id:tantotempo:20211126120501j:plainPart-6 The Finalはこちら


*下線や太字等は翻訳者によるものです。
**「注」とあるのは翻訳者による注記です。
***本ブログに掲載した写真は本書とは関係ありません。