元CIA Ops Officerが警告を発した。日本国民もほぼ理解していない
元CIAオペレーション・オフィサーのブライアン・ディーン・ライトが、短いが切迫したツイッター・スレッドで、「元米国諜報界の同僚はアフガニスタンで起こったことに怒り、深く憂慮している」と明言した。
Former US intelligence colleagues are angry and deeply worried at what has happened in Afghanistan.
— BDW (@BryanDeanWright)
Here's what I'm hearing, and why there's nearly universal belief that America and the world are in for one of the most dangerous, unpredictable times in modern history.
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) 2021年8月17日
彼は「アメリカと世界は近代史上最も危険で予測不可能な時代に入ったというほぼ普遍的な確信がある」と警告する。
台湾と/東シナ海での戦争がより現実的に
責任は複数の大統領、将軍たち、諜報員たちと議会にある。アメリカのエリートはクズだ。中国はそれを知っている。中国は陰に陽に大胆になるだろう。台湾と南シナ海、東シナ海を巡る戦争はいまやより現実的になった。ロシアもまたクリミアと旧ソビエト連邦衛星国に対して陰に陽に似たように考えるだろう。
中国とロシアだけでなく、他の国もアメリカの覇権崩壊の間隙を突くギャンブルに出る
怖れるのは中国とロシアが協力して動くことだ。なぜか？アメリカはちっぽけな反逆者勢力に鞭打たれ、適切な退却さえできなかった。その一方で、アメリカ国民は怒り狂い、コロナで弱り、分断されている。もしアメリカの覇権が脇に追いやられる時があるとしたら、今がそれだ。冷戦が熱戦にかわるとき、アメリカはすぐに態勢を立て直し外国と協力する必要がある。だがアフガニスタンのあとにアメリカを信頼する国があるのか。中国ロシアだけでなく、他の国もギャンブルに出るだろう。
アルカイダもISも死んでいない
アルカイダやISISのようなテロ組織は劣化しているが、死んでいない。彼らのイデオロギーはまだ非常に活発だ。イランのヒズボラは、アメリカ全土にテロ細胞を持っているので、混乱を生み出す好機を見出すかもしれない。一方、アフガニスタン国内の厄災はまだ始まったばかりだ。タリバンはアメリカの協力者に対するテロキャンペーンを開始する。それは世界に衝撃を与え、アメリカの道徳的権威をさらに低下させる。アフガニスタンでは、戦術兵器はタリバンの手中にあり、そしてまもなく世界の闇武器市場から悪夢があふれ出す。これらの武器は何十年もの間、世界中の混乱を煽ることになるだろう。国防総省は、そうした拡散した戦略兵器がどこにあるのか知ることもできず、それらを破壊する計画さえ立てられない。
2024年に英雄的な新大統領が誕生したとしても、これらを処理するには数年かかる
最後の問題は、アフガニスタン難民が米国に押し寄せれば、安全保障、文化、経済、政治に大きな影響を及ぼす。バイデンは腐りきった老人だ。大統領弾劾は勝ち目のない戦いだ。ハリス副大統領は人気のない文鎮だ。議会は名前だけで実力のない無能な共謀団だ。リーダーシップはどこかの州知事から来るかもしれない。それはそうなのだが、すぐには間に合わない。中国とロシアの協力による上述の脅威は2024年の選挙の前にアメリカにがん細胞のように転移し、英雄的な新大統領が誕生したとしても物事をきれいにするために何年も必要になる。繰り返すが、アメリカの敵と同盟国はこのことを知っている。
（翻訳終わり）
作家の佐藤優氏はこういう。
同時にタリバンは、国連などに新しい国を承認するようすぐに働きかけをする
だろう。彼らが期待するのは、パキスタン、できれば、ロシア、イラン、さらに、中国からの支援だ。
すでにISは、アフガニスタンから隣国のタジキスタンとトルクメニスタンに派兵を開始しており、国境警備隊と武力衝突が発生している。ロシアは、タリバンと「イスラム国」（ＩＳ）が取り引きをしていると警戒を強めている。アフガニスタンが再び国際テロリズムの拠点となる危険がある。
タリバンは既に中国と握手した
中国はウイグル自治区に同じイスラム教徒のタリバンが入ってきたら国を崩壊させる過激派による暴動が起こる可能性が高い。タリバンは「神学生」という意味であり同じパシュトゥーン族のいるパキスタンや、国境を接するイラン、できればロシアからも支援を受けたい。
参考
作家の佐藤優氏はラジオ番組で、「タリバンはアフガニスタンに、かつてのコミンテルン（国際共産党）のような『イスラム首長国』を作り、『世界同時共産主義革命』ならぬ『世界同時イスラム革命』を目指す。アフガニスタンにいる5000人のISはフェルガナ盆地にフェルガナ・イスラム首長国を作る」という趣旨のことをいっている。
参考記事
米国の道具と武器を持つタリバン特殊部隊とカブール・パトロール隊
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