バイデンに対する訴訟でのファウチの証言録が昨日公開された。
ミズーリ州のエリック・シュミット検事総長とルイジアナ州のジェフ・ランダリー 検事総長の事務所の弁護士は、バイデン政権に対する訴訟の一環として、アンソニー・ファウチを証人喚問した。この訴訟(The State of Missouri et al. v Joe Biden et al.)は、この政府高官が”デマ情報対策と称して”巨大ソーシャルメディア企業と協力し、検閲を強化してきたと非難している。
ファウチはSARS-Cov-2が研究所漏洩説に信ぴょう性があることをよく知っていた。
ファウチの宣誓証言は2022年11月23日に行われた。 シュミットがFox Newsとのインタビューで説明したように、7時間に及ぶ宣誓証言の間にいくつかの重要な情報が引き出された。その一つは、ファウチがラボリーク説に信憑性があることをよく知っていたことだ。
シュミット司法長官はフォックスニュースのローラ・インングラハム(@IngrahamAngle)の番組に出演し、最近のアンソニー・ファウチ博士の宣誓供述と彼の言論の自由訴訟について話し合った。
Attorney General Schmitt joined @IngrahamAngle to discuss the recent deposition of Dr. Anthony Fauci and his free speech lawsuit.
— Attorney General Eric Schmitt (@AGEricSchmitt) 2022年11月29日
Watch here --> pic.twitter.com/pC3Wm1p2hw
昨日、ファウチの宣誓供述の筆記記録が公開された。
速報:ミズーリ州とルイジアナ州は、アンソニー・ファウチの宣誓証言の完全な記録をリリースした。ここで完全な筆記記録を読める:
簡単なまとめはこちら。
BREAKING: Missouri and Louisiana just released the full transcript of the Anthony Fauci deposition. Read the full transcript here: https://t.co/sCoSPfRuGL
— Attorney General Eric Schmitt (@AGEricSchmitt) 2022年12月5日
Here are a few quick takeaways… pic.twitter.com/ZWdPqOdtEs
ファウチの宣誓証言の全文はこちら。
「記憶にない」「覚えてない」「知らない」のオンパレード
宣誓供述書とは、証人が法廷外で行う宣誓証言のことだ。 我々は359ページに及ぶ調書をまだ全部読んだわけではないが、ファウチのお気に入りの返事である「記憶にない」の最初の163ページをなんとか進んだ。 ファウチは「覚えていない」を178回、「特に覚えていない」を10回、「知らない」を8回言っている。
供述書の最初の163ページは、2020年1月31日から2月9日までの10日間のコミュニケーションと出版物を取り上げ、ファウチとエコヘルス同盟のピーター・ダスザック、ラルフ・バリック、中国武漢ウイルス研究所の「コウモリ女」石正麗との関係を立証しようとするものであった。
しかし、ファウチは「何千人もの科学者が集まり、互いに挨拶を交わすような会議」で偶然会っただけで、バリックや石正麗を知らないというのだ。 ファウチがいうには「何千人もの科学者がお互いに挨拶するような会議」で偶然会っただけである。 ダスザックについては、よく覚えてないが1、2度会ったことがあることは認めた。
「彼(ダスザック)に会ったことなんて覚えていませんが、誰かが会議で写真を見せてくれたことは覚えています。誰かがここで彼と一緒に写真を撮ってくださいと言いました。 彼と私が写っている写真があるので、私は明らかに彼に会ったにちがいないでしょうね」
「しかしそれは珍しいことではなく、科学者の集まりに行けば、何百人もの人と会うものです。 そして、このダスザック博士は、私がほとんど ― いや、彼と私が会議で一緒に写っている写真を見たことがあるとは思うので、私は彼と偶然会ったのだと思いますよ」
2015年当時は石正麗やラルフ・バリックも知らなかったととぼける。
ファウチは、今でこそ認識しているが、2015年当時は、エコヘルスが当初の助成金から武漢ウイルス研究所の石正麗に副賞を渡していたことは知らなかったという。
2015年、「A SARS-like cluster of circulating bat coronaviruses shows potential for human emergence」と題する論文が発表された。 石正麗とラルフ・バリックは、この論文の著者の2人だ。 この研究は、米国国立衛生研究所(以下、NIH)のアレルギー・感染症研究所(以下、NIAID)、中国国立自然科学基金、エコヘルス・アライアンスのアメリカ国際開発庁(USAID)「PREDICT」による資金提供を受けていると記されている。
ウイルスに人の操作があったと報告を受けていたファウチ。
ファウチは、「COVID発生の当初やその近くで、ウイルスが遺伝子操作されたものであるのではないか、あるいは実験室で発生したものではないかという懸念が出たことを憶えているか」と質問された。 彼はこう答えた。
「2020年の1月下旬に、ジェレミー・ファーラから電話がありました。電話口にはもう一人いましたね。クリスチャン・アンダーソンだったと思います...ウイルスを調べたところ、ウイルスの分子構成や構成に懸念があり、ウイルスに操作があった可能性があると考えたといってました」
ジェレミー・ファーラは英国ウエルカム・トラスト財団のディレクターだ。ファーラ、アンダーソン、ファウチの3人はこの電話の中で、翌日の2020年2月1日に、より大きな科学者グループと電話会談をして、さらに議論することに同意した。 2回目の電話会談に同席した科学者の一人は、英国の最高科学顧問であるパトリック・ヴァランス卿だったとファウチは述べている。 2回目の電話では、ウイルスの起源を適切に調査するためには、さらに時間が必要であるという結論が出された。
2月1日の電話の後、ファーラ、フランシス・コリンズ、ファウチの3人は、ウイルスの起源を調査する世界保健機関の作業部会に参加するための名簿の整理と作成に取りかかった。ファウチは「自分はほとんど関与していない」と言った。WHOとの連絡や原動力となったのはファーラであった。
宣誓証言と食い違い漏洩説を陰謀論だと発言していたファウチ
2020年2月9日、ファウチとダスザックは、宣誓証言の前半でファウチが知らないと言っていた、ニュート・ギングリッチと一緒にポッドキャストを行った。 しかし、ファウチはポッドキャストをやった覚えはないと言った。 弁護士は彼に証拠書類を手渡し、「この文書はあなたの記憶を呼び起こしませんか?」と尋ねた。 ファウチはこう答えた。
「え~っと、私がニュート・ギングリッチのゲストという広告がありましたね。もし、あなたがこれを私の前に出さなかったら、私はおそらく思い出しせなかったでしょう。さっきも言ったように、私はここ数年、少なくとも数百のポッドキャストをやっていますからね・・・具体的には覚えていませんが、この電子メールはポッドキャストがあったことを示していますが、私はそのポッドキャストを漠然とでも覚えているとは言いません。私は多くのポッドキャストをやったというだけしか覚えていません」
ファウチが宣誓証言で、ウイルスが実験室から発生した可能性には常にオープンであると述べた後、弁護士はこのポッドキャストを指摘した。ポッドキャストからの抜粋はこうである。
ギングリッチ:あなたが中国から十分な情報を入手できたかどうかはわかりませんが、ご存知のように、武漢に生物兵器センターがあり、そこからコロナウイルスが逃げ出したという都市伝説のようなものがありますね。コロナウイルスはどこから来たのか、ご存じですか?
ファウチ:まあ結局のところ、これらのものは動物の保有宿主から来るということは分かっているのでしょう。私はこのような陰謀説を耳にしましたが、他の陰謀説と同様、ニュート、それはただの陰謀説ですよ。
ファウチはギングリッチにそのようなコメントをした覚えていない。 ファウチはまた、同じポッドキャストでダスザックが 「すべての証拠はそれが起こったといっている 」と言ったことも覚えていない。「それ 」とは、動物からヒトへのウイルスの感染のことだ。
しかし、ダスザックを知らないというファウチの宣言にもかかわらず、弁護士は、宣誓供述書のずっと後の204ページで、ファウチが2020年4月にダスザックと電子メールを交換していたことを指摘した。ファウチが再び、ダスザックを知っているかどうかを尋ねると、ファウチはこう答えた。
「ええ。何度も答えていますが、一度か二度会ったことがあるという意味での知り合いです。友情とか関係とかーもしあなたがそういうならばですがーそういうのではないのです。ただ、彼のことは気がついていたし、何度か会ったことがあります。彼がポッドキャスト・グループの他のメンバーだったところでポッドキャストをしたと思う」
本当に唖然とさせられるファウチのウソつき能力と質問に答えない能力
ファウチは、2月1日の電話の結論はSAR-CoV-2の起源を調査するためにもっと時間が必要だということだったと主張したが、弁護士は情報公開請求によって入手したファウチの電子メールを調べて、2月4日から7日の間に、ウイルスの起源が自然発生源であると説明する論文の草稿が、ジェレミー・ファーラ、フランシス・コリンズ、エディー・ホームズとファウチの間で行き来していることを確定させた。 その草稿はこう結んでいる。「重要なことは、この分析がSARS-CoV-2が実験室で作られたものでも、意図的に操作されたウイルスでもないことを示す証拠となることだ」。当然のことながら、この草稿は2月1日の電話会議に出席していた5人によって書かれたものである。
同時に、ファウチの知らないところで、ダスザックはランセット誌に掲載される声明を取りまとめていたといっている。 弁護士がどの声明を参照しているかは不明だが、われわれは2020年2月19日にランセットに掲載された「Covid-19と闘う中国の科学者、公衆衛生専門家、医療専門家を支持する声明」を見つけた。
われわれは最後まで読めていないが、あなたにも少なくともその記録の一部を読むことをお勧めする。ファウチの否定と質問に答えない能力には、本当に唖然とさせられる。
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