ノルドストリームを破壊したのは誰だ?
2022年9月26日午後、バルト海のボーンホルム島近くのノルドストリーム1と2でガス漏れが発生し、海面上に大量のガスが漏出した。
破壊されたのは4箇所だった。
当初、地震学の教授でスウェーデン国立地震ネットワークのディレクターであるビョルン・ルンド氏は、観測された2つの「地震」は爆発だと述べた。同氏は、「2回目の大きな爆発は、100キロ以上のダイナマイトに相当する」と述べた。ちなみに、広島の原爆は同じTNT換算で15キロトンである。
このとき、破壊されたのは3箇所と報道されたが、スウェーデンの沿岸警備隊が29日、今週初めに損傷したノルドストリームパイプラインで4番目のガス漏れを発見したと発表した。
Fourth leak found on Nord Stream pipelines, Swedish coastguard says | Reuters
デンマーク政府のノルドストリームの 漏出に関する生放送もフレデリクセン首相は 「これは意図的な行動であり、事故ではありまません」と語った。
Danish gov speaking live now on Nord Stream leaks.
— Carl Fridh Kleberg (@FridhKleberg) 2022年9月27日
PM Mette Frederiksen "These are deliberate actions, not an accident." pic.twitter.com/UMw4MOUgc9
今年はじめのバイデンとヌーランドの話。
今年2月、バイデンは嬉しそうにこのように語っていた。
バイデン「もしロシアが侵略すれば、ノルドストリーム2はもはや存在しなくなる。われわれはそれを終わらせる」
記者「しかし、どうやってですか?というのは、このプロジェクトはドイツの管理下ではないですか」
バイデン「約束するよ、我々はそれを成し遂げられる」
Pres. Biden: "If Russia invades...then there will be no longer a Nord Stream 2. We will bring an end to it."
— ABC News (@ABC) 2022年2月7日
Reporter: "But how will you do that, exactly, since...the project is in Germany's control?"
Biden: "I promise you, we will be able to do that." https://t.co/uruQ4F4zM9 pic.twitter.com/4ksDaaU0YC
ヌーランド米国務次官は1月にこういっていた。
「ロシアがウクライナに侵攻したら、ノルドストリーム2計画が前に進むことはない」
⚠️January 27, 2022 VICTORIA NULAND: “If Russia invades Ukraine, one way or another, Nord Stream 2 will not move forward.” pic.twitter.com/gYSaMd0yJc
— AZ 🛰🌏🌍🌎 (@AZmilitary1) 2022年9月27日
ある欧州議会議員のTweet「ありがとう、アメリカ」
事故ではないということだが、では、誰が破壊したのだろうか?
欧州議会の現職議員であるポーランドの元外相シコースキーは、27日にこのようにTweetした(その後自ら削除した)。
このTweetに対して、Progressive Internationalのパウェル・ワーゲンという人はこのようにつぶやいた。
「欧州議会の現職議員であるポーランドの元外相(シコースキー)は、極寒の冬に何百万人もの人々を貧困に追いやる可能性がある、ドイツが一部所有の民間インフラへの米国の攻撃を称賛している。言葉がありません」
Poland’s former Foreign Minister, a sitting member of the European Parliament, is praising what he suggests is a US attack on part-German-owned civilian infrastructure, which could condemn millions to poverty in a frigid winter. I am speechless. https://t.co/QqtdPDIdJc
— Paweł Wargan (@pawelwargan) 2022年9月27日
ロシアから買ってた3倍の値段でアメリカのガスを買わされ、今またパイプラインまで壊された。それをヨーロッパ議会の議員が「ありがとう、アメリカ」といったのだ。
バイデンは、欧州、ウクライナ、ロシア、中国すべてのユーラシア勢力を弱体化しようとしている。これに諸手を挙げて賛同し、ウクライナで代理戦争を続けるEU/NATOは気が狂っているのか。惨めなものだ。
夏にCIAがノルドストリームへの攻撃の可能性をベルリンに告げていた。
ドイツの「シュピーゲル」誌は、匿名の情報源を引用して、CIAが夏にノルドストリーム1と2に対する攻撃の可能性についてベルリンに知らせていたと報じた。
それは偶然かもしれないが、日曜日にドイツ人がロシアに対する制裁の終了とパイプラインの再開を要求するデモをしていた。
ドイツのプラウエンに住む何千人もの人々が、ショルツ首相の政策と、エネルギーとガスの価格の高騰に反対している。彼らは、ロシアに対する制裁の終了とノードストリーム 2 ガスパイプラインの再開を要求している。ドイツの他の都市でもデモが行われているが、EU のメディアはそれらを検閲して見られないようにしている。
Thousands of people in Plauen in Germany against Olaf Scholz's policy and the explosion of energy and gas prices. They demand an end to sanctions on Russia and the reopening of the Nord Stream 2 gas pipeline. Demonstrations also in other German cities but EU media censors them. pic.twitter.com/jw1RSvcUq1
— RadioGenova (@RadioGenova) 2022年9月26日
核兵器が使われた。
ノルドストリームのパイプラインものすごい強度だ。ドイツの新聞「デア・シュピーゲル 」は実に500キログラムのTNTに匹敵する効果(広島原爆の33倍)を持つ爆発装置が使われたと報道した。核攻撃だ。
ノードストリームパイプの強度はどのくらい強いの?とても!
鋼管自体の壁は 4.1 cm (1.6 インチ) で、さらに 6 ~ 11 cm の鉄筋コンクリートでコーティングされています。パイプの各セクションの重さは 11 トンで、コンクリートが適用されると 24 ~ 25 トンになります。
How strong is a Nord Stream pipe? Quite!
— Javier Blas (@JavierBlas) 2022年9月27日
The steel pipe itself has a wall of 4.1 centimeters (1.6 inches), and it's coated with another 6-11 cm of steel-reinforced concrete. Each section of the pipe weighs 11 tonnes, which goes to 24-25 tonnes after the concrete is applied. pic.twitter.com/BFYnv36CaF
4月14日にロシア黒海艦隊の旗艦「モスクワ」が沈没した。
ロシアは火災だといったが、米国国防総省高官の1人は、ウクライナのミサイル「ネプチューン」2発がモスクワに命中したと指摘した。
このモスクワには核弾頭ミサイルが搭載されていたといわれ、その核をウクライナ側が手中にしたのではないかという懸念も指摘されていた。
彼らはそれをノルドストリーム破壊に使ったのだろうか?
タッカー・カールソンたちも指し示す容疑者
「これは非道な行為だ」 ── フォックス・ニュースのタッカー・カールソンは、ロシアのノルド・ストリーム1&2パイプラインに対する妨害工作の最も可能性の高い容疑者を概説した。
アメリカはヨーロッパに宣戦布告した!
ウクライナに住んでいるアメリカ人の小説家、映画監督であるゴンザーロ・リラは、ノルドストリームの爆破について、「アメリカはヨーロッパに宣戦布告した」と述べる。
気になる情報:ゼレンスキーはロシア軍に拘束されたのか?
ZeroHedgeの報道
ゼロヘッジ紙が9月3日にこのように発信した。
「ロシア軍は未公開の仮設滑走路でゼレンスキーを拘束した」
この情報、かなり確実性が高いとか。もっともウクライナもゼレンスキーのダブル(影武者)はたくさん用意しているだろう。
硬化した中国のアメリカへの態度
8月、中国外務省の報道官の趙立堅(Lijian Zhao)が911やその他の犯罪について公然とアメリカを非難した。これに対してアメリカから公式な反論があったとは聞いていない。個人対個人の関係にたとえて考えれば、これは”絶交宣言”ではないか。
「誰もが自分自身を明快に理解することが必要です。国家もまた」
── America
ウクライナの4州のロシアへの併合
ウクライナのヘルソン州など4州が住民投票を行った。30日に行われたロシアへの併合の調印式をウクライナが認めないのは当たり前だ。ロシアの狙いはロシア国民に対して、ロシア語を話す人口がほとんどの、つまり実質ロシア人でありロシア国民が同胞とみなしているこの地域に対する、ロシア政府の態度を明確に説明するためだ。
だが、NATOとアメリカが挑発をやめないのなら、戦火がモルドバなどの他国へも広がることのほうが重大事だ。
追加情報:犯人はアメリカ海軍キアサージだというビデオがアップされた。
ノルドストリームの破壊工作はアメリカ海軍の強襲揚陸艦(USS キアサージュ)だと主張するビデオがアップされた。
おまけ
アメリカ国防省のtweet。
ノルドストリームをどのように破壊したかを自慢している。
星条旗はどこにでも飛んでいく。
売国海軍のさまざまな海軍特殊戦命令に割り当てられた船員は、北カリフォルニアでの高高度潜水訓練中にダイバー推進装置を操作する。
The flag flies everywhere 🇺🇸. @USNavy sailors assigned to various Naval Special Warfare commands operate a diver propulsion device during high-altitude dive training in northern California. pic.twitter.com/P2iFbXcauI
— Department of Defense 🇺🇸 (@DeptofDefense) 2022年9月30日
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