「永遠の化合物」がマクドナルド、バーガーキング、ピザハットらの食品の80%に入っていた。

<Daily Mail On-Lineの記事の要約>

まさにジャンクフード。分解しない有害化学物質のフタル酸エステルが入っていた。

 

ジョージワシントン大学の研究者がマクドナルド、バーガーキングピザハット、ドミノ、タコベル、チポトレに64のトップメニューアイテムを注文し、分析した。これによると、それらのアイテムからプラスチックをしなやかにするために使用されるフタル酸エステルをサンプルの80パーセント以上で発見した。 

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64の最も売れているアイテムを分析

 

この新しい研究によると、ハンバーガー、ピザやブリトーには”永久に残る化学物質(環境に放出されても分解しない一般的な工業用化合物)”がうじゃうじゃ入っていた。研究者たちは、市場シェアとベストセラー商品に基づき店とメニュー商品(ハンバーガー、フライ、チキンナゲット、チキンブリトー、チーズピザ)を選んた。「曝露された科学と環境疫学ジャーナル」に掲載された調査結果によると、肉で作られたアイテムはフタル酸エステルのレベルが高く、フライドポテトとチーズピザは最も低かった。 

フタル酸エステルとは?またその害とは?

 

フタル酸エステル類は可塑剤としても知られており、ビニールフローリングやプラスチック包装から石鹸やシャンプーまで、何百もの製品に使用されている。成人女性は、石鹸、シャンプー、化粧品、その他のパーソナルケア製品に使用される可塑剤のレベルが男性よりも高い。 さらにこの物質は、癌、肝臓障害、不妊症、甲状腺疾患、喘息、さらには「小睾丸」を含む多くの健康問題、および学習障害と行動問題、子供の注意欠陥障害に関連している。

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人はどうやってこれに曝露されるのか?

 

CDCによると、フタル酸エステル類を含む製品に接触した食べ物と飲料の摂取や空気中のフタル酸エステル粒子の直接的吸入により、人々はフタル酸エステルに曝露される。保健当局は子供たちは這い回って触れたものを口に入れるので、この暴露は子供たちにとって特に危険であるといっている。

Phthalates Factsheet | National Biomonitoring Program | CDC

代替可塑剤DEHTが86%に使われていた

 

彼らが注文した食品のうち、81%には喘息のリスクの高まりに関連するDnBPと呼ばれるフタル酸エステルが含まれ、70%には出産やその他の生殖問題に関連するDEHPが含まれていた。フタル酸エステル類への懸念が高まるにつれて、代替の可塑剤が開発されており、科学者たちはジャンクフードの86%にDEHTと呼ばれるこの代替品を見つけた。

研究者は、これらの代替可塑剤の完全な健康への影響はまだわかっておらず、ハンバーガー、マックナゲット、ミルクシェイクは、加工や包装機器から従業員が着用するプラスチック手袋まで、食品サプライチェーンのどこでもフタル酸エステル類や代替可塑剤と接触する可能性があると述べた。

 

他にもあるこの手の化学物質。PFAS

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先週、EPA(米国環境保護庁)は、飲料水に特定の永久化学物質(パーフルオロアルキル物質、ポリフルオロアルキル物質、またはPFAS)が繰り返し出現した後、それらを規制する動きをしていると述べた。当局はまた、いくつかを有害化学物質として指定するともいった。

PFAは調理器具、レインウェア、カーペット、その他のアイテムを耐水性および防汚性にするために使用されるが、コレステロールの上昇、腎臓および精巣癌のリスクの増加、免疫系の損傷などの健康問題にも関係しており、また先天性欠損症、出生時体重の減少、子供のワクチン反応の低下にも関係している。