第2報:角川歴彦前会長「人質司法違憲訴訟」

第2報:角川歴彦前会長「人質司法違憲訴訟」

 

出版大手KADOKAWAの角川歴彦前会長(80)が27日、国に2億2000万円の損害倍賞を求める国家賠償請求訴訟を起こした。裁判で無罪を主張するほど身体拘束が長引く「人質司法」は憲法違反だと主張している。

角川歴彦前会長“人質司法違憲訴訟”国連にも報告「文明化された民主主義国にそんな社会ない」 - 社会 : 日刊スポーツ

角川氏と弁護団の主張

  1. 弁護団の海渡雄一弁護士は、この日国連の恣意的拘禁ワーキンググループに今回の件をメールで送った。
    「恣意的拘禁ワーキンググループは、日本政府に答弁を求めます。もしかして、答弁に応じて我々に質問が来るかもしれない。この裁判より早く、年内に見解が出るかも知れない」
  2. その上で「人質司法」と呼ばれる、今の日本の状況が、いかに世界と乖離しているかを、各国の状況と比較して訴えた。
    「欧州、米国、お隣の韓国でもそうですけど…重大事件で逮捕された人は、翌日には身柄を釈放されて自分の意見を、その場で言う。トランプさんなんかは1番、良い例かも知れませんが、それが普通のことなんです」
    日本の場合は、そうじゃなくて、逮捕されて認めた人は数日で保釈されるけれども、認めない人は200何日とか、ずっと出られないわけです。世界中…少なくとも、文明化された民主主義国にあっては、そんな社会はないんですよ。それくらい、僕らが暮らすこの国は、世界のスタンダード(註:17世紀から世界標準になっている人身保護法)から異なっていることを、多くの日本国民に知ってもらいたい、自分もそういう目に遭うかも知れないと考えるきっかけになれば」
  3. 今回の国家賠償請求保障を提起した目的の1つに、刑務所における医療の改善もある。
    (角川氏は)226日間も勾留されたが、拘置所の医師から「角川さん、あなたは生きている間にはここから出られませんよ。死なないと出られないんです」と言われた。
    <弁護団長の村山浩昭弁護士は「接見中に2度、意識を失っている」と明らかにした。
    角川前会長は連日、長時間にわたって取り調べを受ける中で15キロやせて失神、昏倒、動悸、高熱、新型コロナウイルスに感染。病院での治療を希望したが許可されず、拘置所内では対症療法しか施されなかったと主張した。>

角川氏「壮絶な戦いになる」

人質司法と恐るべき拘置所/刑務所医療 。

カルロス・ゴーンの逃亡事件の折に取材のために来日したフランスの「ル・フィガロ」紙の記者が、取材を終えて「中世のヨーロッパだ」と震えながら帰った日本の検察と刑務所。「野蛮国」「未開国家」ー日本の面目躍如といったところか。