「ペンタゴン文書」漏洩事件はアメリカ外交政策の大失敗を「強制着陸」させるための意図的リークだ  ──  元CIA職員

 

ペンタゴン文書」漏洩事件はアメリ外交政策の大失敗を「強制着陸」させるための意図的リークだ  ──  元CIA職員

 

ナポリターノの元CIA職員へのインタビュー

 

13日、「ペンタゴン文書」と呼ばれている機密文書をリークさせた容疑で21歳の州兵ジャック・テシェイラが逮捕された事件がおきた。

元判事のアンドリュー・ナポリターノのYouTubeの番組「Judging Freedom」に出演した元CIA職員ラリー・ジョンソンは「フォートブラッグ基地の臨時国家警備隊員がああいったトップシークレットにアクセスできることは絶対にあり得ない」と語り、「これはCIAよりも上位にあるところが仕掛けたと思う」と語った。

元CIA職員ラリー・ジョンソンは、ペンタゴン文書流出は「コントロールされたリーク」だという。
「これは組織的なメディア戦略であり、偽情報キャンペーンだ。文書は本物だ。文書が捏造されたものだと言っているのではない。しかし、これらの文書が作成されるに至った経緯を説明するために作られたこのカバーストーリーは、まさに崩壊している...この情報は、米国の外交政策に関して起こるであろう不時着に米国民を備えるために流出したのだ」

結論:この偽リーク事件は、ウクライナ、中国における失敗したアメリカの外交政策手仕舞いするため、これから起こる強制着陸にアメリカ国民を具えさせるためだ。

ここで語られていることは、ウクライナにやらせたロシアとの代理戦争と、日本や韓国にまで尖閣諸島海域などにちょっかいを出させた台湾独立の画策による中国への「価値観外交」(”見えざる戦争”)は失敗した、アメリカは負けたということだ。

以下は、同番組のジョンソンへのインタビューの翻訳である。

ジョンソン:今の主流メディアによる報道は連携されたメディア戦略であり、デマ情報キャンペーンだ。文書は本物だ。私は文書が捏造だと言っているのではない。しかし、これらの文書が作成されるに至った経緯を説明するために捏造されたこの作り話は、崩壊している。これは1件の文書をもとにするだけで簡単に崩壊する。その文書は、「CIA作戦センター報告書:トップシークレット」と記載されているものだ。私はCIA作戦センターで働いていた。そしてこれら報告書を作成する支援をしていた。これはCIAの内部文書だ。世界中にある米軍基地のどこで勤務していようと、そのような文書にアクセスできる人は誰もいない。

ナポリターノ:誰が、どこが、偽情報を広めているのか?CIAが米国メディアや英国メディアにいる彼らの友人たちに、ゴミ情報を流しているのか?
 ジョンソン:これはCIAよりも上位にあるところが仕掛けたのだと思う。つまり、国家情報長官とつながっている構成員だ。そこはCIA、FBI、NSA国家安全保障局)、DIA(国防情報局)など全ての重要な要素をまとめることができる唯一の場所だ。米国政府の中で、このような資料をすべて集めることができるのはここだけだ。
 私はこれは、ロイド・オースティン国防長官とマーク・ミリー統合参謀本部議長が、極秘ブリーフィングで彼らが説明を受けた戦況の実態と、彼らが公の場で話した嘘との食い違いを問題視する内部告発者の仕業だと考えていた  ──  そのCIAの文書を見るまではね。
 
ナポリターノ:これらのリークで、バイデンのホワイトハウスペンタゴン、ラングレー(CIA)はどれほど恥をかいたのか?
 ジョンソン:それによって中には恥をかかされたり震え上がった人たちもいるだろうが、この情報がリークされたのは、米国の外交政策に関してこれから起こるであろう強制着陸に、米国民を備えさせるためというのが現在進行中の戦略だ。ウクライナ、そしてチャイナでの強制着陸、事実、私たちはすでにそうした要素を目にしている。

 ナポリターノ:つまり、あなたはこれが「コントロールされた(意図的な)リーク」だと言っているのか?
 ジョンソン:そうだ。

ナポリターノ:エドワード・スノーデンやブラッドリー・マニングのような人物ではなく、政府の管理層によって実行されたと?

 ジョンソン:管理層の中には、これを名案だと考える構成員たちがいる。これは、政府の管理層がいかにプロフェッショナルでなく、ばかげたところであり危険であるかを示している。この情報はイスラエルについてリークした。その情報の一部は外国諜報活動偵察法(FISA)に基づくもので、FISAの分類がついている。つまり、これは必然的に司法省/FBIの領域であるということだ。
繰り返しになるが、フォートブラッグ基地の臨時勤務の国家警備隊員がそれにアクセスできることは絶対にあり得ない。
 私は、40年前に私が経験したことを根拠にしているわけではない。私は機密情報隔離施設(SCIF)で働いていたし、今でもそこで働いている友人がる。彼らのだれも、このような極私文書を見ることができたことなど一度もない。特にCIA作戦センターの文書やFISAの文書は。

https://www.realclearpolitics.com/video/2023/04/14/former_cia_officer_larry_johnson_this_is_a_controlled_leak_to_prepare_the_public_for_crash_landing_of__us_foreign_policy.html

ペンタゴン文書」の主要ポイント

さまざまな新聞の情報を総合すると、「ペンタゴン文書」に書かれていた重要なポイントは次のようなものだ。

主要ポイント
  1.  流出したNATOの公式文書から、ウクライナ人の戦死者は7万1,500人で、ロシア人の戦死者は1万6,000~1万7,500人と、米国防総省が以前発表した「推定」とはかけ離れた数字になっている。
  2.  ロシアの民間軍事会社ワグネル・グループは、NATO加盟国であるトルコから武器を入手しようとした。また、ワグネル内部の将来計画の一部は、米国諜報機関に知られているようだ。
  3.  ロシア軍を追跡するために使用される機密衛星技術の詳細は、これまで極秘にされてきた。
  4. ウクライナの戦場評価書は米国防総省が作成
  5. ガーディアン紙:「1件のスライドでは、NATO加盟国のフランス、米国、英国、ラトビアの100人弱の特殊作戦要員が、すでにウクライナで活動していることが示唆された」。
  6.  ウクライナのドンバスにおける戦況に関する2月23日付けの評価では、ロシアによる「消耗戦」を予想しており、それは「膠着状態に向かう可能性が高く、2023年にこの地域全体を占領するというロシアの目標を阻止することになりそうだ」と予想している。
  7. ワシントン・ポスト紙:「米国の諜報機関は、ロシア軍とその指揮官に深く浸透しているため、ウクライナにロシアからの攻撃を事前に警告できるほどであり、ロシア軍の強さと弱さを確実に評価することができる」。
  8. ワシントン・ポスト紙:「リークされた資料の1ページから、ロシア国防省が2月のある日にウクライナ軍の拠点2か所を攻撃する計画を伝達していたこと、そしてロシア軍の計画立案者たちがウクライナのエネルギー施設12か所と同数の橋への攻撃を準備していたことを、米国諜報機関が把握していたことを明らかにしている」。
  9. ワシントン・ポスト紙:上級政策立案者向けに毎日発行されているCIAの“World Intelligence Review”の分析サマリーによると、中国政府はウクライナによるロシア領内深部への攻撃を「NATOを侵略者とする機会」と見ている可能性が高いと記しており、その攻撃が「重大なもの」であると感じれば中国はロシアへの支援を強化できると感じる可能性があると記している。
  10.  ウクライナソ連時代の強固な防空網は、今後数週間のうちに弾薬を使い果たす可能性がある。
  11.  CIAのインテリジェンス最新情報とされるものは、イスラエルモサドが、ネタニヤフ首相の最高裁改革案に反対するデモ活動を支援したと主張している。
  12.  韓国政府関係者は、アメリカの備蓄を補充するために砲弾をアメリカに渡すよう要請された際、それがウクライナに渡ることを懸念して警戒していることが内部協議で明らかになった。
  13. ウクライナの防空は西側同盟国による強化が得られなければ危機的状況にある。