中国、インドらがロシアでの軍事演習に参加する

 

中国、インドらがロシアでの軍事演習に参加する

この訓練は、ウクライナ戦争やインドと中国の国境地帯のラダックの膠着状態といった現在の国際情勢や地域情勢とは無関係だという。

今月末に行われる「ボストーク-2022軍事演習」

中国は19日、今月末にロシアで行われる「ボストーク-2022軍事演習」に自国軍が参加すると発表、この演習にはインド軍も参加するという。
中国国防部はプレスリリースで、中露両軍の年間協力計画と双方の合意により、中国人民解放軍は近い将来、軍事演習に参加するためにロシアに一部の部隊を派遣すると発表した。
これには、インド、ベラルーシタジキスタン、モンゴルなどの国も参加するとのこと。

このボストーク-2022軍事演習へのインド兵の参加について、ニューデリーのインド陸軍および国防省から直ちにコメントは得られなかった。
昨年、インドはロシアで行われたZAPAD2021演習に参加したが、これには中国やパキスタンを含む17カ国も参加している。

ロシア国営タス通信によると、ボストーク-2022の演習は8月30日から9月5日にかけて行われる。

出典:Indian, Chinese troops to take part in military exercises in Russia- The New Indian Express

中国を嫌がっているがために渋々QUADにも参加したインドがこの演習に参加する意味

インドはロシアから兵器と天然ガスを輸入している。特に天然ガスに関してはインドは、ウクライナ紛争が起こってヨーロッパ各国が経済制裁のために輸入を止めた後は、大量にかつ安価で輸入している。
地政学的に脅威を感じる中国とは距離を取りたいインドが、中国らと共にこの軍事演習に参加する意味はなにか?
これにはベラルーシタジキスタン、モンゴルなどの国も参加するし、去年のZAPAD2021演習にはパキスタン等も参加している。


一方で、国連で24日に発表されたウクライナ紛争に関する反ロシア共同声明は、193の国連加盟国の3分の1未満である58カ国が支持しただけに終わった。
58カ国の内訳はEU、米国、英国、ジョージア、トルコ、いくつかのアジアおよびラテンアメリカ諸国だった。

国連の本質は軍事同盟だが、もはや機能していない。
そして世界で孤立しているのはロシアや中国ではなく、G7だ。
世界の少なくとも3分の2の国々は、新しい秩序に向かって動き出している。