爆弾証言 ── 元アメリカ統一教会幹部が語る文鮮明と岸信介、笹川良一らとアメリカ共和党との関係
1960年代から70年代にかけてアメリカ統一教会の政治部門の幹部だったアレン・ウッド氏がTBSの取材に応じ、教団の実態を証言した。ここではその一部を紹介する。
出典:TBS NEWS DIG
「彼(笹川良一)は胸をたたきながら『私は文(鮮明)氏の犬だ』と言いました」
「文鮮明氏らは権力者たちを支配しようとしていました。信者に“組織が世界を牛耳っている”と信じ込ませるためです。そのために権力者たちのビデオを作成し、若者に見せるのです」
1970年に日本武道館でおこなわれた統一教会と関連する政治団体「国際勝共連合」のイベント。ここでウッド氏は司会を務めた。日本からは右翼の大物・笹川良一氏も出席。ウッド氏は笹川氏の発言が忘れられないと話す。
「彼(笹川)は胸をたたきながら『私は文(鮮明)氏の犬だ』と言いました。驚くべき発言でした。日本で最強の人物が自分を文氏の下に位置づけたのです。あの時、『我々は世界を支配できる』と思いました」
岸信介も文鮮明と深い関係にあった。
岸は1984年、レーガン大統領に当時アメリカで脱税で収監されていた文鮮明の保釈を依頼した。
文鮮明の初来日は金丸信が働きかけ中曽根元首相が会談。
<結果的には、釈放には至らなかったが8年後の1992年。文氏はアメリカでの実刑後、初めて来日した。
このときに政府に働きかけをしたのが、自民党の金丸信副総裁(当時)だったという。さらに来日中に、中曽根元総理と会談を行っていた。>
レーガン、ブッシュ親子、トランプも。
アメリカ統一教会の元幹部アレン・ウッド氏は1970年代、ベトナム戦争の終結後、反共産主義を掲げることで教団の影響力が増したと話す。
<「レーガン大統領は教団の関連団体が発行するワシントン・タイムズを見せながら『私が読んでいる新聞はこれだけだ』と言いました。文氏がオーナーの新聞です。政治的プロパガンダのための新聞で、政界に入り込もうとしていました。共和党の政治家を取り込むという点では大いに成功しました>
<レーガン、ブッシュ親子、トランプ、その全員が統一教会の大々的な支援を受けました。信者が資金集めをし、全米各地で戸別訪問をして支持を広げました。父親のブッシュが『統一教会の信者等がいなければ、選挙での勝利はなかった』と発言していました>
大統領のスピーチに支払われた100万ドルは、洗脳された信者から巻き上げたもの
<また大物政治家がイベントに出席したり、メッセージを送ったりする際には、多額の報酬が支払われていたことも証言した。
「ブッシュが大統領の任期を終えて、韓国に講演に行ったときは1回のスピーチにつき100万ドル(約1億3千万円)を支払いました。 レーガンにも1回100万ドル支払いました。 これは凄いことです。 なぜならこの金は洗脳されて奴隷となった若者たちから巻き上げたものだったからです」>
統一教会は政治団体であり、そのゴールは権力を握ること。
<「(文氏は)イデオロギーで心を掴めなければ金で買収するんだと言っていました」
(統一教会は)教会ではありません。(統一教会は)政治団体であり、そのゴールは権力を握ることなのです。文氏は言いました。『今は自分にあらがう人も多いが、将来は自分の言葉がほとんど法律のようになるだろうと』>
出典:「我々は世界を支配できると思った」米・統一教会の元幹部が語った"選挙協力"と"高額報酬"の実態【報道特集】 | TBS NEWS DIG (1ページ)
なにか大きなものが統一教会と権力者たちを潰しにかかっている。
これまで一部の人しか知らなかったことが安倍元首相の暗殺以後、マスメディアによってどんどん報道されるようになった。関係のあった政治家が苦しい言い訳をしているのも連日報道されている。いわば「統一教会潰し」の様相を呈している。
信者であったり関係のあるコメンテーターやタレントが”私は統一協会なんて知りませんよ”というスタンスで、統一教会や信者を責めているのは滑稽だ。
このインタビューも”あの”TBSによるものである。日本の権力を超えた大きな意志がなければ、このようなことはできない。
もっともこのインタビューでは、統一教会(ムーニー、Moonie)と米共和党との関係は語られているが、民主党との関係について一切触れられていないのが腑に落ちない。作家の副島隆彦氏によるとムーニーとはネオコンであり、またネオナチでもあるからだ。
ちなみに前日本維新の会代表の松井一郎氏の父親良夫氏は、笹川良一に随分と世話になった人であるようだ。大阪市八尾市に本社がある株式会社大通は、住之江競艇場の電気関係の業務をほぼ独占的契約で受託していると言われる。現在の同社の代表は一郎氏の弟宏之氏である。
これらはまだほんの始まりだ。もっと驚くようなことが暴露されていくのだろう。
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