黙示録の四騎士ー疫病、戦争、飢餓、死。そして新しい世界秩序が誕生する。㊦

 

黙示録の四騎士ー疫病、戦争、飢餓、死。そして新しい世界秩序が誕生する。㊦

飢えと死

2021年10月、ローマで各国首脳が集まったG20では、中国の侵略に対抗するポイントとしてサプライチェーンレジリエンスが議論された。ほとんどの首脳が心配していたのは、中国の領域であるエレクトロニクスとチップだった。
食糧については、食糧農業機関(FAO)と世界食糧計画(WFP)がアフガニスタン、イエメン、アフリカの角での干ばつと飢饉の警告をしばしば無視した以外は、誰も警鐘を鳴らすことはなかった。
私たちはもうすぐ第三の騎手、飢饉に遭遇する。世界とヨーロッパはここ数世代で最も過酷な夏に直面する瀬戸際にある。

ロシアはナチスドイツに焦土化政策で勝った。プーチンのヨーロッパを手なずける戦略も似たようなものだろう。不思議なことに、中国は2021年から穀物を買いこみ食糧を備蓄している。2022年2月のアルジャジーラの報道によると、ロシアとウクライナを合わせると、世界の小麦の25%以上を生産しているという。昨年の小麦の生産物のほとんどはロシアの管理下にあるか、ウクライナの輸出能力から外れている。また中国はトウモロコシや大豆などのカロリー作物を買いだめしており、ヨーロッパへの食料の供給ラインは限られている。

アフリカ人のヨーロッパ大移住の可能性

もうひとつ心配なのは、EUの財政的な強さから飢餓がヨーロッパに与える影響は比較的少ないかもしれないが、アフリカの飢餓が海路でヨーロッパへの大量移住を強要するリスクが大きいことだ。アフリカで食糧が手に入るかどうかは別として、すでに猛暑と思われる夏に、コストの上昇が経済的あるいは自然的な飢饉を引き起こし、かつてない数のアフリカ人がヨーロッパへ向かうことを余儀なくされるだろう。
中国とロシアはアフリカの政治を十分に支配しており、このようなインセンティブを与えることができる。アフリカ連合セネガル大統領マッキー・サルは、4月上旬のプーチンとの会談後、小麦と肥料の輸出を促進するために制裁を解除するよう西側諸国に訴えた。

この夏の経過次第では、インフレを抑えるために石油やガスの価格への圧力を弱め、アフリカからの飢餓による無制限の移民で南欧諸国の政府が崩壊しないように、ロシアへの制裁を弱めなければならないかもしれない。
プーチンは友人の習近平と一緒に、ウクライナでの比較的小さな一回の戦争を通じて世界支配を達成するかもしれない。

死と新しい世界秩序

ウクライナは古い世界秩序の死の第1章でしかない。ロシアは、熱波でエアコンが効かなくなるような暑い夏に石油をより高価にすることで、西側を屈服させる自信があるようだ。それでも不十分なら、アフリカに飢餓を作り出すことで自国のために行動するように仕向けるだろう。結局のところ、民主主義諸国がインフレを抑制し、国境警備を強化することができなければ南ヨーロッパの政府は崩壊することになる。
ロシアは、ヨーロッパ諸国で培った政治的同盟に事欠かない。彼らは、不法移民、歯止めのない物価上昇、安全保障、失業などを掲げて政権に返り咲くかもしれない。

見ると、青白い馬がいた。その馬に乗る者の名は死といい、地獄はその馬に従った。

死に対する備えはできていても、その後に続く地獄にどう対処するかは、今、私たちが理解しなければならないことだ。

出典:The four horsemen of the apocalypse - opinion - The Jerusalem Post (jpost.com)

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500年のカバールの世界支配がいよいよ終わる。