英企業が米国2州で数十億匹の遺伝子組み換え蚊の放出を決定

 

英企業が米国2州で数十億匹の遺伝子組み換え蚊の放出を決定


2021/2022年の間にフロリダ州で7億5000万匹の遺伝子組み換え(以下、GM)蚊を放つ承認を得た英国系バイオテクノロジー企業オキシテックは、カリフォルニア州とフロリダキーズ諸島で20億匹を放ち、蚊の投下を拡大する計画だ。今月上旬のEPAの承認を受けて、オキシテックは今後、州の規制当局に許可申請書を提出し審査を受ける予定である。

この攪乱計画は、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の資金援助を受けている。さらに、2021年4月、オキシテックはウェルカムトラストから、蚊の技術をスケールアップするための資金として680万ドルを授与されたと発表した。

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オキシテック社の遺伝子組み換え蚊はすべてオスで、その子孫は成虫になる前に死んでしまい、オスのため刺すことはないとされている。この投下の目的は、蚊の数を激減させることによって、黄熱病やデング熱など蚊に由来する熱帯病の発生率を下げることであるという。
また、この遺伝子を持つ幼虫に特定の光を当てると光るタンパク質を作る「蛍光マーカー遺伝子」も搭載した。

過去に投下された遺伝子組み換え蚊は死ななかった。

「それが小さな破壊であれ大きな破壊であれ、生態系を破壊することは必ずその影響がでます」と、『地球の友』のプログラム・マネージャー、ダナ・パールズは言う。  「一度環境に放出した蚊は回収できません 」と彼女は言い、「これは実際、我々が今までに持っていない問題を作り出すかもしれません…遺伝子操作された蚊がオキシテックの予測通りに行動するかどうかは不明です 」と言った。

10年前、オキシテック社はケイマン諸島で遺伝子組み換え蚊を初めて世界に放った。その後、マレーシア、パナマ、ブラジルでも放たれた。  独立系の研究者によれば、オキシテック社がブラジルでGM蚊を投下したとき、その子孫は必ずしも死ななかったとのことである。その結果、遺伝子操作の一部が予想外に現地の蚊の集団に入り込み、遺伝子組み換え蚊は実験前の蚊と同様に伝染病の媒介者として適していることが判明した。さらに悪いことに、実験終了後1年半で蚊の個体数は以前の状態に戻ってしまった。

 

「オキシテック社の遺伝子組み換え蚊の世界的放出の失敗」という記事がある。アフリカ生物多様性センターが発表した「アフリカとターゲット・マラリア・プロジェクトに対する警告」では、世界各地で行われている遺伝子組み換え蚊のリリースから生じる深刻な懸念について詳述している。その内容は、地域住民や環境にもたらすリスク、適切なリスク評価の欠如、国際・地域規制の違反など多岐にわたっている。

ビデオ

"オキシテック社の遺伝子組み換え蚊の放出に失敗。アフリカへの予兆と「ターゲット・マラリア・プロジェクト」2019年4月29日(6分)"

GeneWatch UKのヘレン・ウォレス博士は、2019年の動画で論文の要点を強調した。アフリカはこれらの教訓に耳を傾ける必要がある。ゲイツが資金提供するターゲット・マラリア・プロジェクトは、ブルキナファソで1万匹の遺伝子組み換え蚊の放出を間近に計画しており、この提案には倫理的、科学的、規制的な懸念がある。

空飛ぶ注射器 ── 日本の研究者

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生態系の破壊や被害は別として、GM昆虫は心配する必要があるのだろうか?  ビル・ゲイツジョージア州の米国バイオラボの歴史を見れば、YESである。

2008年、ビル&メリンダ・ゲイツ財団は、日本のある有名大学に興味深い提案を持ちかけた。それは画期的な遺伝子組み換え蚊を作ろうというものだった。この小さな蚊は、人為的な改良によって一刺しでワクチンを投与することができるようになるのだ。
この前代未聞の試みに松岡裕之教授は10万ドルを受け取った。マイクロソフトの創業者は、"空飛ぶ注射器 "を作ることに成功した技術者に100万ドル(約1億円)をあげると提案した。ゲイツは、医薬品の入った昆虫を大量生産し、世界中にばらまくことを計画していたのだ。

ビル・ゲイツのプレゼン(2009)── ブヨを聴衆に放つ。

1年後、セーター姿のこのコンピューターオタクは、エリート会議でプレゼンテーションを行った。マラリアについての講演の最中、自称人道主義者の彼は捕まえたブヨの大群を聴衆の上に放った。貪欲な吸血動物が自由に飛び回るのを見て、彼は嬉々としてこう叫んだ。「貧乏人だけがこの体験をしなきゃいけないわけじゃない!」

彼の不快な”貧しい”ジョークに観客が笑っている間に、ゲイツの蚊が彼らに注射をしていたことを願うばかりである。

ケニア、フィリピン、ニカラグア、メキシコ…遺伝子組み換え蚊はすでに不妊手術のために使われていた。

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1976年に世界保健機関(WHO)の研究者が破傷風トキソイド(TT)とヒト絨毛性ゴナドトロピン(HCG)を結合させて「避妊用ワクチン」を製造していたことが、発表された研究で明らかになっている。  

2014年、ケニアのムハメ・ンガレ博士は、230万人の女性と少女に投与されていた抗破傷風「ワクチン」の6つのサンプルをケニア各地から送り、研究所で検査させた。「それらはHCG抗原に対して陽性ででした」とンガレ博士は言った。「それらはすべてHCGが混入されていました…これはまさに我々の最悪の恐怖を証明しました」。WHOのキャンペーンは、新生児破傷風の根絶ではなく、実証済みの生殖機能を調整するワクチンを使った十分に調整された強制的人口制御大量不妊手術であるということだ。
WHOは1993年にメキシコで、1994年にはニカラグアとフィリピンで同様のワクチン接種キャンペーンを実施した

女性の生殖能力はワクチンを打てば打つほど低下する。

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2017年の研究で、ビル・ゲイツのGAVI/WHOアフリカワクチンプログラムの主力である三種混合ワクチンをギニアビサウで接種した女児は、未接種の子どもの10倍の割合で死亡していることがわかった。  このワクチンはアメリカでは1990年代に製造中止になったが、ビル・ゲイツとその代理人であるGAVIとWHOは、アフリカの赤ちゃんのために三種混合ワクチンを優先的に接種するようにした。

COVID注射については、マイク・イェードン博士、デロア・ケーヒル教授、バイラム・ブライドル博士、ロジャー・ホドキンソン博士をはじめとする多くの人々が、当初から、そして何度も、mRNA遺伝子治療注射、いわゆる「COVIDワクチン」が男女両方の生殖能力に与える影響に関する懸念を表明している。

そして、彼らの懸念を裏付けるような研究がなされている。2021年、エルヴェ・セリグマン教授が、COVID注射の普及率が高い国とそうでない国の出生率を比較調査した。彼は女性の生殖能力は、"ワクチン "を接種すればするほど低下すると結論づけた。

ゲイツにどの薬や病原体を誰にどのように投与するかということに口を出させる前に、彼の記録を精査するべきではないだろうか。

オキシテック社について

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オキシテックは、2002年にルーク・ アルフィー、デヴィッド・ケリー、ポール・コールマンがオックスフォード大学の技術移転会社Isisイノベーションと共同で設立したオックスフォード昆虫テクノロジーズが前身だ。現在、アルフィー氏はパーブライト・インスティテュートに、ケリー氏とコールマン氏はH2O インパクト・ベンチャーズ を設立しており、この3人の創業者はオキシテックとは関係がない。 

オキシテックは米国のプレシジェンに買収され、2021年初頭からはプレシジェンの40%も保有するサード・セキュリティの傘下となった。本社と研究開発施設は現在も英国にあり、創業の地であるオックスフォード大学からわずか数マイルしか離れていない。  2008年には世界経済フォーラムのテクノロジー・パイオニアに選ばれ、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の「グローバルヘルスイニシアティブへの大チャレンジ」にも認定されている。

オキシテック社に譲渡された特許の一覧は、ここで見ることができる。

 

出典:British-based Company Set to Release Billions of GM Mosquitoes in Two US States – The Expose (dailyexpose.uk)