アメリカとNATOに捨てられたウクライナ。
去年の12月にプーチンに「ウクライナへの派兵はない」といったバイデン。
バイデンは、12月7日の約2時間の遠隔会談でロシアのプーチン大統領に対し、ロシアがウクライナに侵攻した場合、これまでのような経済制裁があることを明らかにしたと語った。彼はプーチンがメッセージを受け取ったと確信しているといった。
Biden says putting U.S. troops on ground in Ukraine is 'not on the table' | Reuters
バイデンは、プーチンに米軍がウクライナのロシアの侵略を止めるために使用されるかどうか尋ねられ、「それはテーブルの上にない」といったと述べた。
バイデンはまた、「米国にはNATOの同盟国が攻撃された場合、それを守る道徳的・法的義務があるが、その義務はウクライナには及ばない」と述べたとも書かれている。つまり、この時点でプーチンはアメリカはウクライナを守るためには出兵しないことを掴んでいたということだ。
ウクライナがNATOに入れてもらえる可能性はなかった。
ワシントンポストは2月18日の記事でこう書いている。
プーチンの要求や脅迫に対して、NATOが無条件にウクライナの加盟を永久に拒否すると約束することはできないのは明らかだ。
それでも、外交の出発点は次のようなものであるべきだ;
ウクライナがNATOに加盟することは予知できる未来においてありえない。米国とその同盟国は安全保障上の義務を負いたくない;一部のNATO加盟国は常に加盟に反対してきた;そしてロシアにとってこの考えは現在の侵攻の主な議論になるためにに十分脅威的である。
Saying Ukraine won’t be in NATO anytime soon isn’t a concession. It’s reality. - The Washington Post
つまり、ウクライナはずっと騙されて利用されてきたということだ。
イギリスもNATOもウクライナを助けるつもりはない。
イギリスの国防担当相のジェームズ・ヒーピーは、議会でこう語ったという。
「我々、この議会の全員が、イギリスと北大西洋条約機構(NATO)軍がウクライナで積極的な役割を果たしてはならないということを、明確にしなければならない」
つまり、イギリスもNATOもウクライナを助けるつもりはないということだ。
UK Says NATO Forces Must Not Play Active Role in Ukraine | World News | US News
ジョンソン首相、キエフから逃れてきた婦人の願いにこう答える。
ジョンソン首相は、二日前にウクライナの首都キエフから逃れてきたというウクライナのNGOの女性の「NATOがウクライナ上空に飛行禁止区域を設定せよ」という嘆願にこう答えた。
「正直に申し上げます。飛行禁止区域についてですが、ゼレンスキー大統領にも二度ほど申し上げましたが、残念ながら飛行禁止区域の設定は英国がロシアの航空機を撃墜することを意味します。ロシアと直接戦闘をすることは我々が想定していることではありません。もしそれが起きれば事態を制御することは非常に困難になるでしょう」
ウクライナ女性が英ジョンソン首相に涙ながらに詰め寄る|TBS NEWS
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