911の真相が明かされる ── ブッシュ・ジュニア法廷法廷 3日目

 

 

20年以上前のチェイニーのメモが出てきた

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月曜日の法廷は、ダース・E・クランドール少将が2001年6月にディック・チェイニージョージ・W・ブッシュに渡した手書きのメモを読み上げることで始まった。

火曜日に話した通り、関係者に連絡を取った。値段さえ合えば彼らは乗り気だ。彼らは大金を要求しているが、それは長期的な利益に比べれば些細なものだ。 まえ金で半分、あと金で半分。 近々、ニューヨークかワシントンでランチをしよう。

ブッシュの弁護士アウフハウザーは汗を拭きながら、明らかに狼狽しているように見えた。法廷に先立ち、彼は金曜日に証拠として提出されたマイクロカセットをデジタル鑑識の専門家が鑑定したところ、テープの声はラムズフェルド、ブッシュ、チェイニーのものである可能性が「高い」ことをクランドール少将に認めた。

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デビッド・アウフハウザー

アウフハウザーは20年以上前のこの手紙、紙切れをどうやってJAGが手に入れたのか、また、この手紙のメッセージは曖昧でまともな人間なら犯罪の意図を推し量ることはできない、と主張した。

「あなたの依頼人は証拠隠滅に長けていない」とクランドール少将は言った。
「これは彼のクロフォードの牧場で押収された他の証拠と一緒に発見された。この委員会はチェイニーが9/11の全ての計画を行ったと認めているブッシュにはそれを実行する頭脳がないのは確かだからだ。チェイニーを捕まえるまですべてを知ることはできない。しかしブッシュには最終的な権限があり、彼はその権限を乱用してこの国と世界に戦争を仕掛けたのだ。どの証拠が有効か決めるのは パネルであってあなたではない」

再びテープが再生される。

 

クランダールはテープの再生を始めた。

 

チェイニー:「君は今は知らなければ知らないほどいいんだよ。もっともな関係否認ができるってわけさ。俺が何をやっているか分かっていると信じるしかないんだ、ジョージ」

ラムズフェルド「ここはもっといろんな角度から考えなければあきまへんで。2.3兆ドルが消えた理由や、どこに行ったかを説明する役はわしはやりとうはないで」

チェイニー:「俺たちの誰も何も説明する必要はないさ」

ブッシュ: 「もしお前の外国のツレがこれを台無しにしたらどないする気や、ディック?どないうまいこと考えた計画いうても失敗する可能性はあるやんか。うまいこといかんかったときに、ケツをガブッと噛まれるのはイヤやで」

チェイニー:「俺を信じてくれ。俺はあらゆる事態を想定して計画を立てている。災難があったとしても、ちょっとした味方の攻撃で仕事を終わらせて、それを隠蔽することができる。96年にクリントンがやったのと同じようにな」

(1996年7月のTWA800便の撃墜事件のことを指していると思われる。)

ブッシュ :「ちゃんとせーよ、ディック、きっちりな」

 

クランドール少将はテープを止め、法廷を昼食後まで休廷させた。

元商務長官エバンスが証言する

 

ジョージ・W・ブッシュの腐敗した政権の中で、ドナルド・エヴァンスは物腰が柔らかく、寡黙な人物であった。このテキサス生まれのエネルギー王は、ブッシュのことを「ダブヤ」(テキサス訛り)と呼んでいて、ブッシュが寵愛を与える多くの閣僚の一人となり、選出議員時代を通じて43歳に忠誠を誓った人たちに対する恩返しとなった。第34代商務長官を務めていたとき、エバンスは目立たず、会議に呼び出されない限りめったにオフィスを出ることはなかった。この月曜日の午後、ブッシュの軍事裁判で検察側の証人として登場するまでは、彼は全く無名の存在であった。

彼は、元上司に不利な証言をするためにZOOMに登場した。

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ドナルド・エバンス

「よりによってお前か」・・・初めてブッシュが口を開いた。

 

ダース・E・クランドール少将は、証人に語りかけた。
エバンスさん、この委員会はあなたがここにいることに感謝します。最初に面接したとき、あなたが私に言ったことをこの委員会に話していただけませんか?」

ブッシュは初めて声を上げた。
「よりによって、ドナルド、ワレか・・・」と彼はつぶやいた。

「2001年9月10日、月曜日の朝、私はいつものように事務所にいた。正確な時間は思い出せないが、その日の朝10時か11時頃、ブッシュが私のオフィスの電話をかけてきた。彼は私に言いたいことがあると言った。どう表現したらいいかわからないが、彼の声は震えているような感じだった。緊張していたのかもしれない。当時、私にはタワーで働く家族や友人がいた。彼は突然、その日は中に入るなと彼らに言うようにと私にいった。実際、彼は私にあいつらを街に入れるなと言った」とエバンスは語った。

「被告であるジョージ・W・ブッシュが、あなたにそういったのですね?そして、電話の声が彼のものであったことは確かですね?」とクランドール少将は尋ねた。

「私は50年来の知り合いです。彼の声だというのは確かです」とエバンス氏は答えた。

「彼は、あなたの友人や家族が、9月11日の火曜日、タワーやマンハッタンを避けるべき理由をあなたに伝えましたか?」とクランドール少将は言った。

タワーやマンハッタンには入るな。

 

彼は、『何かが起こるかもしれない。もし起こったとしても彼が私にいった警告を決して口にするな』と言っただけです。彼は脅しているわけではないが、威圧的な言い方だった。彼のことを本当に知っている人でなければ、私の言っている意味はわからないでしょう」とエバンスがいった。

「彼のアドバイスに従ったのですか?あるいは人々にも警告したのですか?」とクランドール少将は尋ねた。

「彼が本気でいっているとは思わなかったので、彼らに警告はしませんでした。もししていたら、彼らはまだ生きていたことでしょう」とエバンスは言った。

「ブッシュの怒りをおそれて、あなたは20年間一度も彼の警告について誰かに言ったことがなかったのですか?」とクランダール少将は尋ねた。

「そうではありません。私は9・11委員会のトーマス・キーン委員長に手紙を送りました。しかし彼は、最終報告書から私の手紙の内容を省くことを選んだのだと思います」とエバンスはいった。

しばしの沈黙の後、クランダール少将は弁護側が証人に反対尋問を行うかどうか尋ねた。

エバンスさん、私は2つだけ質問します。
まずクランダール少将、JAG、あるいは軍事委員局は、今日の証言の見返りとしてあなたに何か約束をしましたか?」とアウフハウザーは聞いた。

「いいえ」

「あなたと被告との通話があったとする証拠はありますか?録音テープとかメモとか?それから9・11委員会に送った手紙のコピーはありますか?」アウフハウザーはエバンスに迫った。

「ありません」

その返答に満足したのか、アウフハウザーは追加の質問をしなかった。
クランダール少将は次の証人は火曜日の朝に法廷に現れると言った。

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