イスラエルで行われたこの調査について、「これは、パンデミック初期の感染から得られる自然免疫と現在使用されている最も強力なワクチンによる保護を比較した、実世界での最大規模の分析」とブルームバーグが報じた。
ワクチンの効果は人体がもともともっている自然免疫よりもはるかに劣る
ワクチンの接種によるプロテクションを突破して、デルタ株に"ブレークスルー感染"するリスクは、2021年1月または2月に元々この病気を発症していた場合に2回目の感染を発症するリスクの13倍に達した。
また、自然免疫を持っている人は、ワクチン接種の防御に比べて27倍も症状が出る可能性が低いという。
この査読前論文はここで見ることができる。
サイエンス誌の解説
「*サイエンス(Science)」誌はこの論文をこのように解説している。
この新しい分析は、約250万人のイスラエル人が登録しているマカビ・ヘルスケア・サービスのデータベースに拠っており、世界での最大規模の分析である。同システムの研究イノベーション部門であるKSMのパタロン氏とギャンジット氏 が中心となって行ったこの研究では、2件の分析で次の発見を導き出した。
- 1月と2月にワクチンを接種した人は、以前にコロナウイルスに感染したワクチン未接種の人に比べて、6月、7月、8月前半には6倍~13倍の確率で感染していた。
- ひとつの分析では、同医療制度に登録している3万2,000人以上を比較したところ、症状のあるCOVID-19感染症を発症するリスクはワクチン接種を受けた人の方が27倍、入院のリスクは8倍高かった。
**サイエンス誌 1880年に創刊され、現在アメリカ科学振興協会によって発行されている学術雑誌。
追加情報 2021年8月31日
これまでも何回かTiwitter社によってアカウントを凍結されてきた科学ジャーナリストのアレックス・ベレンソン氏のアカウントが、8月28日(土曜)ツイッター社により永久利用停止された。理由は彼の上述のイスラエルの研究論文を連続投稿したことである。
【翻訳】
これ(ワクチン)は感染を防ぐことはできない。あるいは伝染も。
これをワクチンだと考えてはいけない。
せいぜい、病気になる前に投薬しなければならない、限られた有効期間しかない、そしてひどい副作用のある治療薬と考えないといけない。
それなのに私たちはそれを義務化したいというのか?狂気だ。
ベレンソン氏は、7月テキサスで行われたCPAC(保守政治活動協議会)で次のように語っていた。
政府は、国民の90%をある意味騙してワクチンを接種させることができると期待していた。しかしそれは実現していない。
ベレンソン氏は、昨年12月にウォールストリート・ジャーナル紙に寄稿した論説記事の中で「検閲と抑圧の新時代」が到来したと記していた。この論説記事について、FOXニュースは8月28日(土曜)に改めて次のように伝えている。
「情報がこれほど豊富で、簡単に流通している時代はない。しかし、私たちは、テクノロジーの巨大企業や伝統的なメディア企業に後押しされた、検閲と抑圧の新時代に突入しつつある。コロナウイルスの『否定論者』という誤ったイメージをレッテル貼りされた者として、私はこの危機を目の当たりにしている」と彼は記していた。
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